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中央図書館(総合窓口)
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令和6年度第3回図書館協議会会議録

日時


令和7年2月18日(火)午後2時から午後3時50分

場所


茨木市立中央図書館2階多目的室

出席者(敬称略)


委員:國松(会長)、大浦(副会長)、井戸、入交、嶋田、橘、森
事務局:辻田(部長)、吉田(次長)、木下(参事)、吉田(参事)、濱口(参事)、川嶋、後藤、川越、上辻、井谷、横田

案件
  1. 令和7年度重点目標(案)及び令和7年度事業計画(案)について
  2. 第3次茨木市こども読書活動推進計画改定版(案)の報告について
  3. その他報告事項
 

開会

会長:ただ今から令和6年度第3回茨木市図書館協議会を開催させていただきます。
本日は、8人中7人の委員の皆さまにご出席をいただき、茨木市図書館協議会規則第3条第2項の規定により、会議は成立しております。
お一人欠席の連絡をいただいておりますので、よろしくお願いいたします。
本日の会議の傍聴者はありません。

会長:それでは案件1「令和7年度重点目標(案)及び令和7年度事業計画(案)について」審議いたします。
事務局から説明をお願いします。
 

1 令和7年度重点目標(案)及び令和7年度事業計画(案)について

事務局から、資料1、資料2に基づき説明資料1:令和7年度運営方針及び重点目標(案)資料2:令和7年度図書館事業計画(案)

会長:令和7年度の運営方針及び重点目標について、案に基づいて議会で予算要求され、議決を得て確定します。
いまの段階では、重点目標自体は案です。
内容の修正等含めて皆様からご意見をいただきたいのですが、資料1についてご意見いかがでしょうか。


委員:図書館の事業計画内の「パスファインダーの見直し」欄の重点目標項番について、令和6年度目標では3番でしたが、令和7年度では2番に置かれるという理解でよろしいでしょうか。


事務局:パスファインダーを現在作成していますが、本当にもっと種類が必要かどうか検討中で、「見直し」は継続して行う予定です。
レファレンス機能というところで2番に入れています。


会長:他の部分はいかがでしょうか。
 

委員:資料1の2ページ目の4の①の新たに加わった「デジタル社会に対応した読書環境の整備について、研究を進めます。
」の箇所について、推進体制はどのようなメンバーシップで研究を進められているのか関心を持ちました。
外部のアドバイザーの方がいらっしゃるのか、あるいは組織内の情報推進課のような部署と連携があるのか、あるいは図書館職員で、特に推進を研究されている方のリーダーシップのもとで研究チームがあるなどが、あれば教えていただければと思います。


会長:今のところに関連して、4の①の「デジタル社会に対応した読書環境の整備について、研究を進めます。
」の部分のみアンダーラインがありますが、ここについては消し忘れですか。


館長:会長ご指摘の部分について、「研究」という言葉がいいのかもっと一歩進んだ表現がいいのか悩んだところで、この部分は5年かけて進めていこうと線を引いており、実際の案では消す形になると思います。
委員がおっしゃった組織体制について、まず第3次計画改定版の策定委員会で話しており、こどもたちの読書環境の観点から学校が対象になってくるので、学校の窓口になっている学校教育推進課と話を進めていくというところと、国でも情報化に対する交付金等がありますので情報システム課とも話し合いながら進めていきたいと考えているところです。


委員:追加で関連して1ページ目の(2)の1の④の「郷土・行政資料を積極的に収集するとともに、デジタル化による保存と活用に努めます。
」について、デジタル化ということで、技術が進歩し活用方法も多岐に及んでおりまして、このあたりについては積極的にこのような文書にも取り上げられて、とても素晴らしいなと感じました。


会長:追加の質問です。
こども読書の計画の中での話だと思いますが、研究の先行事例などありますか。


事務局:学校との連携の取組として考えていますのは、電子書籍を図書館に入れて、それをこどもたちの1人1台端末を使って読めることができないかと考えています。
今後進めていきたいと考えております。
他市の導入事例はあります。


会長:研究を進める体制を持っているところ、他に取り組んでいるところはありますか。


事務局:全国各地で色々なことをされていると思いますが、特にここがというところは把握しておりません。


委員:その関連の話ですと、伊勢市で電子コンテンツも含めた活用をしていこうということで、「伊勢市こども読書支援プロジェクト」がスタートしました。
全国的に注目を浴びている市長の目玉政策として取り組まれており、連携ということであれば是非この取組なども参考にいただければと思いました。


会長:他に資料1について、ご質問等ございませんか。


委員:4の市民の読書活動の推進のところの「中高生を中心とした10代への利用促進・読書活動の推進に努めます。
」について、これからの図書館利用については、この年代がどれだけ図書館を利用するかが重要だと考えています。
本を読まなくなる年代でもあるので、具体的な案が書いてあれば良かったと思います。
イバハルコーナーを閲覧した際に、いまの中高生が読みたい本が置いてあるのか疑問に思いました。
20代もそうなのですが、漫画やライトノベルをもう少し置いて、特集を組むなど、中高生が読みたい本をもう少し充実させた方がいいのかなと思いました。
このあたりについてご意見いただければと思います。


事務局:イバハルコーナーにつきましては、色々な本を置いています。
ライトノベルにつきましては、幅広い世代の利用があるので別置しております。
それをもう少しわかりやすくする工夫が必要だと思っています。
10代への取組については、大切と考えており、第3次のこども読書の取組の中でも行っていますが、同世代のこどもたちの推し本のリストの作成、イバハルコーナーの充実などの他、本を読まないこどもたちに対して、読書に触れ合う機会を作れないかと考えております。


委員:推し本のことは中盤の方にも書いていましたね、もう少し何か具体的なことがもう1行程度書いてあれば良かったと思いました。


委員:高校の情報を少し提供します。
図書館が定期的に出しているもの以外に、図書委員が推している本を自分の名前も載せて新聞にして出しています。
茨木市内に公立だけでも6校ありますし、図書委員会の活動を少し拾っていただけるとすごくいいと思います。
安全性の問題でどうしようかと問題になったのですが、ただ単に新聞やパンフレットで、推し本をお知らせするだけではなかなか図書館にまで来られないです。
そういったところで、図書館の本の背表紙にしおりを挟んで吹き出しのようにおすすめですと言葉が見えるようにして、色々なところに差し込みパッと見ただけでどの本が推し本かわかるようにしていました。
このような工夫もおもしろいかなと思いました。


委員:先ほどおっしゃっていただいた中高生の取組について、おにクルには多くの中高生の方々が訪れていますが、先ほどと関連して何かリクエストや、配架している本でよく出ている本の紹介などに手がかりがあると考えていますがどうでしょうか。


事務局:館内の机席の近くにも特集などを組んで、少しでも中高生の見えるところに置いたりしています。
4階のイバハルコーナーの本も更新して、息抜きに読書ができるように、できるだけ机の近くに置いています。
直接、本の紹介まではできていませんが、以前じゃんけん大会を行いました。
内容は、利用者が職員とじゃんけんをして、自分の好きなものを教える中で「選書の参考にしますね。
」など話すようなイベントです。
好きなものを人に伝えることが楽しかったようで、小さい子だけでなく大人や中高生も参加してくださり、こちらも聞いていて楽しかったです。
直接、「この本どうですか。
」というところまではできていませんが、「聞き取る中で知らない情報が出てきた。
」などの職員からの感想があったので、そのあたりからきっかけを作って取り組んでいければと思っています。


委員:先ほど話されていた図書委員の活動にもつながるところでは、ニーズを引き出すところで、高校が色々な取組をされていることを初めて知りました。
ありがとうございました。


会長:他の部分で何かございますか。
「2レファレンスサービスの機能充実」内①の「地域のマーケティング情報等の企業データベースの拡充を図ります。
」の部分について、いくつかの商用データベースが使えるようになっていて、その拡充だと思いますが、公共図書館の場合は、大学みたいにキャンパス内の一定のエリアに居れば図書館に行かなくても使える環境を作れず、どうしても図書館に行かないと使えないです。
費用対効果の観点からは、公共図書館で使う場合、相当割高なサービスであるとよく言われています。
 このあたりのサービスについて、実際の利用状況はある程度把握されていますか。


事務局:商用データベースの利用件数は、昨年度は370件の利用がございました。


会長:朝日新聞のクロスサーチは同時利用1の条件で年間契約するだけでも数十万近くかかりますので、1回あたりの使用料は相当高くなると思います。
公共とちがって、大学ではわざわざ図書館に出向かなくても様々なデータベースを利用できる環境が整っているところが多いですが、その割に学生が積極的に使っているという印象がありません。
それでも大学図書館はデータベースの年間利用料を相当な金額を支払っているのが現状です。
公共施設の場合は、図書館に行かずとも利用できる環境を作れないので、最寄りの施設に出向いて利用することになります。
データベースも含めて資料費の一部となってくると、拡充するにしても、利用をどう進めていくかも合わせて考えていかないといけないと思います。
先のことなので、特に地域のマーケティング情報がどれだけ利用されるのかわからないところではありますが、何か見込みがあれば教えてもらえればと思います。


事務局:今年度の9月から10月にかけて、商工労政課が企業セミナーを開催しました。
そこで3回、図書館のレファレンスサービス、ビジネス支援サービスについてお話させていただく時間を設け、アンケートを収集しましたところ、皆さんが求める情報のトップに挙がっていたのが「地域マーケティングの情報が欲しい。
」という意見でした。
そこで今回「市場情報評価ナビMieNa」の導入を挙げております。
MieNaは中央図書館とおにクルぶっくぱーくに導入いたしますが、企業セミナーはおにクルぶっくぱーくで開催されますので、そのまま案内し、すぐに利用してもらえるというところで、ある程度の利用は見込んでおります。


会長:他に何かございますか。


委員:今の話に関連して、新型コロナウイルス感染症が流行っていた時に、自宅で利用できないかというところで、日経テレコンが時限的に利用登録者に開放するサービスを行っていました。
自宅にいても当該図書館ネットワークに入ったような、バーチャルなかたちで利用できる設定は大学であれば、学生は自宅からでも利用できますが、公共施設では進んでいないことが実態としてあります。
「未来の図書館」という本には、あるプロジェクトがベンダーにヒアリングをしたところ、不特定多数になりうる市民を対象にして館外から利用することは、契約金額によりますが、難しいという内容が載っていました。
会長がおっしゃったように新聞のサービスですと基本的なサービス料金は35~36万ほどです。
このくらいの金額ですと館内利用に限定されることは、図書館業界としても、またサービスの提供側としても大きな課題です。
実際よく利用してもらうためには、もう一工夫必要な点は、茨木市だけでなく業界を挙げての全体的な課題だと思っています。
先ほどのセミナーの話もそうなのですが、図書館での利用教育、利用支援ということで、館内ですでに行っているとは思いますが、情報端末講座というかたちで粘り強く、最初は数名かもしれませんが、企業情報、新聞情報など調べられることを利用者に伝えるイベントを行うなども考えられます。
ルーラル電子図書館では、農文協の方がセミナーで野菜づくりのコツを語っていただく機会があり、そこでルーラル電子図書館のデータベースを利用されています。
都市部の図書館で行っても人気のある講座です。
このようなセミナーの企画も一つではないかと思います。
新聞系は新聞を置いてあるコーナー付近に、昔の新聞を調べられますよと、新聞と関連させてデータベースを設置しておくと、異なる動機づけがあるのかなと思いました。


会長:他に何か重点目標の中でご意見ありますか。


委員:学校との連携をしていくと4番に記載があり、ますます期待ができると思っています。
教職員も若い方が入ってきて、図書よりデジタルで調べたほうが早いと思っている先生も多いと思うので、このような研修もできればいいなと思いました。


委員:幼稚園なので、デジタルも必要なのかなとは思うのですが、実際に触れて見てというところがあるので、この中に関しては4番の③の「季節や時事、年齢等に応じた特集コーナーの企画やブックリストの作成、イベントの開催など、本との新たな出会いの機会の充実を図ります。
」というところが、こどもたちとの触れ合いの部分で大事なところだと思いました。


会長:開始前のあいさつの中で、ウェブからの利用カードの登録申請の受付が60件程度というお話がありましたが、ウェブ版の登録についてセキュリティ面は整っていますか。


事務局:ウェブの申請に関しましては、現在は、図書館システムではなく申請システムを利用して送られてきたデータを、図書館システムに入力するかたちをとっていますので、セキュリティ面は問題ございません。
利用については個人の責任で利用いただいています。


会長:運営方針及び重点目標について資料1では、大きな文言等の修正はありませんでしたので、この案で来年度進めていただきます。
次に来年度の事業計画について、来年度に追加される項目は黄色で色づけされている部分にはなりますが、これは具体的に来年1年間こういう事業を展開しますという計画です。
この部分について皆さんからご意見等いただければと思います。
事業名の横の重点目標項番が先ほどの資料1の項番が対応していますので、それも含めてご意見をいただければと思います。
いかがでしょうか。


委員:項目番号30番のところで「図書館システムの更新」とあり、リプレイスについて目玉といいましょうか、私の見た範囲では電子書籍の検索と一般書籍の検索が別建てになっているものが統合的に検索できるようになるということや、計画中の地域郷土資料などのデジタルアーカイブも検索システムで、言わばディスカバリーサービスのようなワンストップ検索などを目指しているかなど、大きなところで結構ですので、方向性を教えていただければと思います。


事務局:電子書籍の検索結果につきましては、従来どおりの書誌が2つ出てきて電子書籍を選ぶというかたちを予定しています。
デジタルアーカイブにつきましてはまだ計画段階ではありますが、デジタルアーカイブのプラットフォームと電子書籍のプラットフォームを連携させることによって、電子書籍の検索画面からもデジタルアーカイブが検索できます。
茨木市では電子書籍と図書館システムを連携させていますので、図書館システムで検索して電子書籍に移行してそのままデジタルアーカイブを利用できるシステムを考えています。


会長:他にはいかがでしょうか。


委員:12番の「子ども読書活動推進計画に基づいた取組・点検・評価」のところで、アンケートを7月に実施予定であることと、対象の年代も先ほどお聞きしましたが、一括で全部の回答がまとめられるのでしょうか。
地域別にデータを出されるのでしょうか。
図書館から近い地域と近くに大きな図書館がない地域ですと差が出てくると感じていますがいかがでしょうか。


事務局:この読書アンケートにつきましては3年前の前回から、学校の1人1台端末からの回答のため、学校ごとの集計は出ますが、地域ごとでは出していません。
内容については、図書館のことというより大きくは読書に関することですので、学校図書館の質問や家で本をどうやって手に入れるかなどの質問もあります。


委員:学校ごとに出るということはやはり地域に分館があるとか、学校図書館や移動図書館が来る程度の地域との差が出てくるかと思いましたが、そのあたりは検証されるということでよろしいでしょうか。


事務局:図書館の中での検証になると思います。


会長:アンケート自体は図書館が行いますか。


館長:図書館から学校等に依頼をして行います。


会長:集計の点検などは図書館がしますか。


事務局:図書館が点検をしています。
個人の結果は出せませんが、学校ごとにはフィードバックしています。


会長:全体の分析だと学校の数が多いですが、ある程度の地域ごとの細かい集約もできますか。


事務局:結果として地域ごとに出しているデータはありませんが、出そうと思えばできます。
1人1台端末で回答の形式にすると、集約も一度にでき少し負担が減りましたので、学校ごとの集約でフィードバックはすぐできるのですが、地域ごとでとなると地域をどう区分けするかなど色々検証するところからになります。


会長:わかりました、大変ですね。
他の部分でいかがでしょうか。
こども読書について、計画の中では何かご意見ございますか。


委員:「読書感想文の書き方講座」や「調べ学習応援講座」は、私も全然知らず、このような行事もあったのかと知りました。
新しく入った「多文化調べもの発表イベント」については、学校でもよく多文化については調べるので、広く広報していただければと思いました。


委員:こどもたちは恐竜が大変好きですので、「恐竜くんワークショップ&トークショー」は何歳児向けの行事か気になりました。
こどもたちが福井県まで博物館に行った話などもよく聞きますので、この行事もこどもたちが興味を持ちそうだと思いました。
年齢制限などはありますか。


事務局:幼児から参加できるものを考えています。
恐竜が主なテーマですが、生きものにも通じていますので、幅広く生きものついての行事と考えています。


会長:他に事業計画についていかがでしょうか。


委員:「31商用データベースの拡充」について、先ほどからもご意見ありましたが、拡充と並行して利用教育が非常に重要になってくると思います。
例えば「市場情報評価ナビMieNa」を導入した際に、どのように利用したら一番効果的に結果を得られるのか、恐らく利用者にとっては全くわからないと思いますので、今後講習や講座が必要になってくると思います。
企業のデータベースが公共図書館で様々なものが導入されていると思います。
各データベースの講座について、例えば朝日新聞のクロスサーチであっても、公共図書館と大学図書館とでオプションが変わってくるのかもしれませんが、大学では学生に対して1アクセス持っていれば、おおよそ1か月に50人は講習ができます。
公共図書館で実施する場合は、パソコンが無いというところもあるかと思いますが、そのような掛け合わせで講習、講座ができれば市民にとっても非常に拡充後の利用につながるのではないかと思いました。
講座についてどのように検討されているのか教えていただければと思います。


事務局:講座に関しましては、1番に挙げています「図書館を使いこなそう講座」を活用できればと現在検討しています。
おっしゃるように図書館にパソコンが無いので、隣の生涯学習センターきらめきのIT学習室にはパソコンが40台ほどありますので、その場所を活用して実際にデータベースを利用できる講習も検討しております。
先ほど申し上げました商工労政課が行っています企業セミナー内でも口頭の案内にはなりますが、今年度もデータベースの案内を行い、拡充の際には、ビジネス支援サービスの案内の中に商用データベースの案内も入れ込み促していきたいと考えております。


会長:他に何か事業計画案についてご意見ございませんか。
議会が終わると新規事業に具体的な予算がつきますので、これだけかかるのかと思うところもありますが、全体の来年度の予算としてはデータベースの拡充などもあり、予算枠としては今年度の枠より大きくなりますか。


館長:1番大きい予算が1番下の大規模改修の工事が控えていますので、その分が拡充されるかなと考えています。
黄色の部分が若干増えており、資料費も現状の額で予定しております。


会長:他にございませんか。


委員:先ほどの恐竜くんのワークショップの実施が2月で、こどもが喜びそうなイベントですが2月だと感染症が流行する時期で、学校の学級閉鎖や休む子が増えるので、こどもがたくさん参加できる時期に変更された方がいいのではと思いました。
9番の音訳ボランティアによる朗読会も1年に1回のみの実施ですが、毎年開催されていますか。
参加人数は1回あたりどれくらいですか。
年1回ですと、その日に行けなかったらその年の朗読会は参加できないのかなと思いました。
回を増やすごとに予算も増えるとは思いますが、せっかくの機会で似たような行事もないので検討されてはと思いました。
ワークショップについても行事があるから図書館に来館されるとは思いますが、行事を楽しんでいるのか、それに関連した本に興味がいくのかという点は別の問題かと思います。
図書館の利用を増やすことが目的なのであれば、ワークショップ内で本の紹介をするなども一つと思いますが、何か案があれば教えていただけますか。


事務局:恐竜くんのイベントについては、会場の問題もあり2月開催となりました。
おにクルのプラネタリウムや生きもののイベントを他にも開催されているので、2月までにお知らせも兼ねて何か類似のイベントとつなげられたらなと考えています。
本の読み聞かせ、おはなし会など関連する内容を図書館だけでなく他の部署と、恐竜くんのイベントの前に実施できればと考えております。


委員:今の話に関連して、市民活動センター自身はおにクルぶっくぱーくと連携して色々なことを実施したいと思っています。
例えば9番の朗読会については、市民団体がいくつかあるのでその方たちに図書館に行ってもらってもいいし、反対に図書館のイベントを市民活動センターの交流スペースでマットを敷いてたくさんのお子さんに参加いただくのもいいかなと考えています。
スタッフも図書館との連携を強く望んでいます。
ちょうど7階はプラネタリウムとつながっているので、科学イベントのようなものは7階を全部使っての実施も考えられると思います。
学生とつなげてのイベントも考えられるので、これから相談していきたいと思います。
パソコンの研修については、今市民活動センターではパソコンの貸出もないことはないのですが、その場で教えても帰宅すると内容が抜けてしまうので、受講される皆さんは必要なものを全部持参されます。
年配の方はパソコンよりもスマホの方が使い勝手がいいみたいですので、色々なことをスマホ講座でクリアされている部分があります。
ホームページ作成など中間支援的なことはご自身のパソコンを持参していただき、その日のみネット環境を整えてややこしい作業をするなどは市民活動センターで行っていますので、このあたりも連携できるかなと思いますのでまた相談させてください。


事務局:朗読会についてご意見いただきありがとうございます。
事業計画内の朗読会はいつもライブラリーフェスティバルの中で図書館の音訳ボランティアによる朗読会を年1回実施しています。
本を読むだけでなく耳から聞いて楽しむ観点と障害者サービスの周知も含めており、バリアフリー映画会と一緒に外出しして記載しています。
朗読会はこども向けというより大人や障害がある方に向けての実施を考えており、このあたりも考慮しておにクルの市民活動センターなどでも実施できないか考えていきたいと思います。


委員:市民活動センターはおにクルにあるので、おにクルでの実施のみを先ほど提案しましたが、多くのボランティアの方がいますので、もちろんどこでも足を運びコーディネートします。
朗読や絵本を読むことに関して高校生の子たちが好んで実施することもあるので、色々なつなげ方もできると思っていますのでまた相談していただければありがたいです。


会長:他何か事業計画の中でご質問等ございませんか。
この計画自体は表に出ますか。


館長:重点目標につきましてはいつも要覧に載せていますが、事業計画につきましては6月、7月頃に開催される社会教育委員の会議の冊子に載せます。
また確定したものはホームページにも載せます。


会長:そうしましたら、今は事業計画の案ですが、記載の方向で進めていただくことでよろしいですか。
事業計画ですので、後々変更があればその都度修正を加えていただき、非常に盛沢山な来年度の取組になりますが、図書館で頑張って取り組んでいただければと思います。
案件1については終わらせていただきます。


会長:2つ目の第3次の茨木市こども読書活動推進計画の改定版について、前回の協議会で皆さんと協議した修正等と計画の策定メンバーである他の部署から出た修正等を入れ込んだものを案というかたちでまとめていただきました。
改定版のためパブリックコメントは無いかたちで年度内に了承されればそのまま新年度から始まります。
文言の修正があった部分と追加した部分について、事務局から説明いただいて、年度内での庁内での策定までの進め方についてお話をいただければと思います。

 

2 第3次茨木市こども読書活動推進計画改定版(案)の報告について

事務局から、資料3に基づき説明資料3:第3次茨木市こども読書活動推進計画改定版(案)

会長:前回の協議会で話されていた改定案についてご意見をいただいたものを盛り込んだかたちで作成していただきました。
特に追加の修正などがなければ、こちらに基づいて3月末までに確定して、4月から推進計画を始めていただくことになります。
前回皆さんからいただいた意見を盛り込んでいただいていますが、それ以外についてもご意見ございましたらお願いいたします。
図書館の事業計画の12番で「子ども読書活動推進計画に基づいた取組・点検・評価」とありますが、計画を立てた後に計画がどう進められているかの検証も自治体によってまちまちですが、茨木市はどうされていますか。
一応計画は図書館が主体で、点検や進捗管理も図書館が主体ですか。


事務局:図書館が事務局になりまして、毎年関係各課が集まって連絡会をし、その場で1年間の報告と今後の取組など進捗を管理しています。
進捗と確認はホームページで公開しています。


会長:だいたいどこの部署も計画どおり進められていると思いますが、私の自治体のこども読書推進計画は作りっぱなしです。
一応5年間を目途に作成していますが、毎年の進捗管理や次の推進計画策定でどこまで進めるのかがよく課題として出てきます。
図書館が主体となっていると日常の取組も大変だとは思いますが、このあたりの進捗管理についてはいかがでしょうか。


事務局:連絡会を毎年1回は必ず実施しており、昨年度の実績と今年度の予定も確認していますが、実際のところ、全体的に積極的な意見交換というわけではないことが課題かと思っています。
ただ幼稚園、保育園、学校は読書推進に関しては日頃から取り組まれているので、ものすごく計画が進んでいるかを確認するというよりは非常に熱心に取り組まれていることを認識する場だと感じています。


会長:他の自治体のこども読書の推進計画では数値目標を立てるところも多いですが、茨木市では具体的な数値目標は掲げないということでよろしいですか。


館長:過去の協議会でもお話させていただきましたが、読書の数値目標は立てにくく、国の計画も府の計画も数値が明確なものはほとんどないように思います。
国の計画を見ると、市の計画策定の100%を目指すなどそのようなことが書かれているにとどまっているところです。
前回にもお話させていただきましたが、もし目標を立てるならば取組数、アプローチ数になるのかなと考えており、有効なものは何なのか考えて、何に取り組んでいくかという目標は立てられると思いますので研究していきたいと考えています。
不読率は無理やり読ませると話が変わってきますので、取組数を考えていきたいと思っています。


委員:会長からご指摘がありましたが、国は規制緩和の観点から数値目標を出すことについて消極的ではあります。
自治体でも会長や館長からもありましたように、あくまで読書推進計画やその法律は環境整備であり、アウトプットを数値目標にしてしまうと無理に読ませることになるので、環境整備インプットの意味では数値目標を掲げるべきだと考えます。
例えば本と触れ合えるタッチポイントをどれだけ市内に作れるのかなど、環境整備の観点から考えると色々と具体的な指針が立てられるかなと思います。
むしろ重要なのは、この政策によりこどもたちが読書から、ものを考える力や学校生活でのコミュニケーションなどの結果が得られたかだと思います。
人間が生きていくうえで、読書は全方位に影響を与えるものだと思います。
教育、文化は短期的に結果が出ませんし難しいですが、計画を進める中でこどもたちに何が起こっているのかをアンケートやヒアリングで聞き取ることは可能かと思います。
大阪府の泉大津市のこども読書活動推進計画は「キミと、よみドキっ!」というタイトルで見開き8ページほどの漫画になっております。
こちらを作るときに中学生のこどもたちとのワークショップもプロセスに含まれていました。
計画ができて1年間動かし、協議会で1年の取組を振り返りました。
中学校の図書室で開催し実際に3名の中学生に参加していただき、こどもたちが活動の中でどのような変化があったか話してもらう時間を設けました。
政策を動かしていくときに、図書館だけでなく子育て支援課や、環境整備から公園で本との接点を作るような取組や、学校教育ですと学校教育の指導課など、関連部署5つの課長が協議会に参加して、1年間の報告をされていました。
今後推進していく令和11年までの実行プロセスの中に、こどもたちとのかかわりを作る、関連部署と連携協力をして当事者意識をもって臨んでもらい、第3次の改定版は助走となり、令和12年度以降の5年間の第4次ではかかわりも含めて新たな展開を描けるように、今から調整していただければ素晴らしいと思います。


会長:その他計画の改定版についてご意見いかがでしょうか。
小学1年生から入学と同時にタブレットが配布されますが、進級するごとに使い方は変わっていきますか。


委員:1、2年生は本をデジタルより、紙で読ませたいという意図があるので、読書では使用していません。
ただ高学年になると読む量が増えますので、たくさんの本にあたらせたいという思いで、1人1台タブレットを持っているので、教師側のタブレットで本の内容を全部写真に撮ってそれを共有して、たくさんの本にあたってその本を通して作者は何を言いたかったのか考え、並行読書に活用しています。
そのときに写真で納めた本ということもあり、読みづらいので電子書籍がインストールできて本にあたることができればとてもいいと思っています。


会長:先生が撮影して生徒のみに共有して、授業で使用することは著作権法上認められていますか。


委員:著作権法第35条において、学校教育における担任と生徒の関係において複写と公衆送信も認められています。


委員:実際に見て触れての紙媒体が多いですが、集会などみんなで見るときはテレビなどモニターに映すことはあります。


会長:3次の改定版は茨木市のみと思っていましたが、神戸市でも4次にせず改定で「こうべっ子読書活動推進プログラム」を策定されていました。
改定版を策定する自治体が増えていくとも思いますが、このあたりのことやこの次どうするかを教えていただけますか。


館長:茨木市では改定は初めてでしたので、他の市を調べたところ2次で改定し3次を作られているところもあり、その市の状況に合わせて作られていると思います。
先ほどから出ているように、社会の流れが速くなり合わせてデジタル化も速くなっているので、5年後に第4次を考えていますが、もしかしたら時期を早めて第4次に移るかもしれません。
先ほどあったように今回の策定で助走をつけて計画に結び付けていければと考えています。


会長:改定版の案については、こちらの内容で最終確定ということでよろしいでしょうか。
この後は内部でどのように進められますか。


館長:この後微調整を入れさせていただき、3月末に全庁内に共有し、議会等にも報告させていただき確定のかたちをとります。
4月から取り組んでいきたいと考えています。


会長:そうしましたら推進計画の改定版は、具体的な取組事項についても図書館は中心で大変だと思いますが、進めていただきますようよろしくお願いいたします。
協議案件はこちらの2つですが、3つ目はその他報告事項ということで、図書館から用意されていることはございますか。

 

3 その他報告事項


事務局:補足事項として2点ございまして、今回の改定版につきましては4月以降に製本し委員の皆様にお配りする段取りです。
よろしくお願いいたします。
もう1点につきましては、次回の協議会は5月から6月の中でスケジュールを確定させたいと考えておりますので、皆様に後日ご予定を伺いたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。


会長:図書館から報告を受けましたが、その他委員の皆様から何か伝えておきたいことがあればお願いいたします。


委員:提案まではいかないですが意見ということで、会議の机のフォーメーションについて、今は組合の交渉のように感じておりまして、最近国の審議会でもロの字で諮問する側も検討する側も一つになって進めておられます。
最近岐阜市立図書館の協議会もある委員の方がロの字を発案され、ロの字に変えると意見も増え、各職員の考えていることもわかり良かったとの感想があり、今後茨木市の協議会も変えてもいいのかなと個人的に考えています。


会長:私も他の協議会も参加していますが、たしかにこの配置は茨木市のみです。
協議会は基本、委員同士の意見交換が議論の中心になるので、図書館に質問形式になることが多いので、事業報告などは図書館からこれまでの経緯と質問になります。
他の自治体の協議会では、それとは別で委員同士が協議するテーマを決めて、それぞれの委員がどう考えているか話す取組をしているところもあります。
門真市では、大阪府で初めて指定管理での運営が始まりますよね。
大阪府の統計をまとめていると、北摂7市3町は大阪府全体の中でも上位10位にほぼ入るほど図書館利用の多い地域でした。
茨木市も今はそれほど大きい課題はないと思いますが、大阪府全体の課題や変更点は、地域によって指定管理運営などもあるので、この協議会でもそのような話をする機会があればいいのかなと思います。
他に意見も無いようですので、これをもちまして、令和6年度第3回茨木市図書館協議会を閉会いたします。