事務局から資料3、4に基づき説明
資料3 平成29年度図書館事業計画
資料4 平成29年度図書館予算
会長:はい、ありがとうございます。
それでは、29年度の予算や事業についてのご質問は何かございますでしょうか。
委員:分館でもデータベース利用が始まるということなんですけど、今、だいたい主な利用者層はどのくらいの方が多く利用されているかわかりますか。
事務局:データベースを利用されている方は色々です。
学生さんもいらっしゃいますし、それよりも上の方ですとか、新聞の古いものを調べたりする方が多いです。
委員:僕が大学とかでも、よく授業でやってて思うんですけど、グーグルとかで検索をかけてたら、割と色んなデータベースを拾ってきて、無料のやつで検索できるんです。
それで、あえて有料データベースを使う必要性ということがあんまり、どう違うのかというのが本人達もよくわかっていないところがあったりしています。
せっかく利用できるので、何かしら「こういうところで活用できますよ」というような。
若い層は特にそうだと思うんですけど、わざわざ利用しに来ている人っていうのは、本人がわかって利用しに来るんですけど、若年層の利用者に対して、「こういう時にこういうデータベースが使えるんだ」というような、講習っていうんですかね、そういうのをセットでやっていただければと思います。
結構、宝の持ち腐れというか、うちでもそうなんですけど。
今のグーグルとかで慣れてると、データベースも昔の画面と一緒で簡単なんですけど、それでもいちいちチェックを入れるとかいうのが、何をしているのかっていうのがあんまりよくわからないみたいで。
その辺りがわかると、もうちょっと利用も増えるのかなと。
データはわからないんですけど、ちょっと感じたので、またご検討いただけたらと思います。
事務局:ありがとうございます。
その周知の部分が少し弱いのかなというように思ってまして、使える方は何回も使いに来られますし、初めて来られる方もいらっしゃいますし。
「広報いばらき」なんかでは年に何回か載せて、「使えますよ」ということはしているんですけれども、何かそのように働きかけをできるようにしたいと思います。
会長:そういう働きかけとして、よくやられるのは講習会ですよね。
「情報検索講習会 図書館を使いこなそう」とかね。
そのような講習会なんかも企画されると、けっこういいPRになるんじゃないでしょうか。
委員:最近は割と「データベース」とかいう言葉自体が、あんまり何のことかっていうのがありますね。
昔に比べると、色んなデータベースを使っているんですけど、そこらへんがブラックボックスになってしまっていて。
本人達はいまいち目録とその全体を総括したようなポータルのデータベースが2つある意味がよくわからないとか。
ユーザーにはかなり見えにくくなっているのかなというのは感じます。
図書館というか業界の方が色々やりすぎてて、逆にユーザーの方との認識に結構ギャップができているのかなと最近なんとなく感じるんで。
結局、ユーザーが何をしてるのかっていうのが、本人達はわからないままに、結果だけが出ているというようなことが増えているのかなと。
その辺りにちょっとギャップがあるのかなと、なんとなく日常やっていて思うんですけど。
会長:今のご意見を参考にしていただきながら、平成30年度に向けての事業計画の中にでも、講習会の検討なんかもぜひ。
先ほどの説明で、広域利用とも関わるんですが、穂積で270名の受付ですが、業務としてはどんなもんですか、270人利用登録が増えるというのは。
実際、業務としてしんどいとか、ぜんぜん余裕ですとか、何かございますか。
これからさらに増えていくんじゃないかと思うんですね。
わずか20日間でこれだけの人数ですから。
事務局:穂積の受付の体制としては、カウンターで新規登録専属のカウンターを設けまして、そこで受付するという形にしているんです。
一般の新規と広域の新規ということで、混じることもあるんですけども、できるだけ速やかに受付して、カードは即日発行するので、登録すると同時に若干の説明をしていかないといけないということで、2人体制にするなど工夫しながら、カウンター業務をやっているという状況です。
辛いところは、昼の時間ですね。
休憩も交代になるのが、その時に受付が多数あると時間が費やされるということがありますが、基本的には先程お話した形で、できるだけスムーズに発行するようにはしています。
会長:そうですか。
館長:それと、もう1点、広域利用を7月から開始するということで、6月1日から事前の受付をさせていただきました。
そうすることで、7月の混乱を避けようということもさせていただきました。
会長:穂積のこの270名というのは、事前受付はこのうちどれくらいいらっしゃるんですか。
事務局:6月の期間の事前受付は、約70名です。
会長:そうですか。やっぱりかなり7月に受付なさったということですよね。
ちょっとしばらく大変な状況が続くと思いますが、頑張っていただきますように。
ちなみに、この統計のデータというのは、年度末、来年になるのかな。
この7月以降の広域の貸出人数・貸出冊数は、別統計として出されるわけですよね。
事務局:はい。広域は別です。
事務局:先ほど、館長からもお話があったんですけども、北摂7市3町で始めるにあたりまして、先に先行していた豊能の方をベースにしてやっておりまして、そちらの方も3か月毎に各市の統計を集約して、年度が変わりましたら1年分を集計しているということですので、9月が終了した時点でまた集約する予定です。
会長:すると、第2回図書館協議会は10月か11月かそれくらいにしていただいて、一回その3か月の集計をお出しいただけると考えてよろしいですかね。
館長:はい。9月末時点で各市が出したものを全部集計しますので、それが次回協議会に間に合うかどうかはまだちょっと不明なところもございますので、間に合えば当然出させていただきたいなと思います。
会長:よろしくお願いいたします。
あと、予算的なものなんですが、「その他の委託料2」の「図書配送業務委託料」は、131万3000円の増額というのは大きいですよね。
なぜこんなに大きくなったんでしょうか。
事務局:配送は量が増えたことで、積算する金額も実際上がってしまったというところです。
会長:配送というのは、分館・分室を巡回している本の移動の配送ですか。
それだけ量が多くなったというのは、これは何か理由があるのですか。
事務局:返却ポストにも回ってもらっているので、そういうご利用が増えいているということではあります。
事務局:配送業務委託につきましては、3年間の長期継続契約で行っております。
前回が平成26年に契約した単価でやっておりまして、今回、その間3年経っておりまして、当方の配送量というよりも、業界全体の、運送業界の賃金単価ですとか、仕事量とかで、設定単価が上がってきているということも原因の一つと思っています。
会長:3年契約されているんですね。
はい、わかりました。
委員:その点で一つ気になっているんですけど、高槻の図書館の移動図書館が配送料の値上げでストップしていますよね。
そういう影響というのは、茨木の場合大丈夫なんでしょうか。
まださらに上がるかもわからないと言われてますよね。
事務局:とりあえず、今は大丈夫です。
この委託の入札をやる時に、本当にどこの業者にも決まらないんじゃないかと。
この委託は、自動車文庫とは別なんですけれども、そういった話が出るほど高騰してますので、他人ごとではないかなという気はしています。
会長:そうですか。
委員:他市でも難しいという話を聞いてますしね。
会長:そこは、車体運転手共々ということですか。
委員:そうです。
会長:それはちょっと大変だな。そうですか。
私共から最後なんですけども、宿泊を伴う研修会の参加ですけども、どこへ隔年ごとに行ってらっしゃったんでしたか。
事務局:前回は、北九州市です。
会長:何の宿泊ですかね。
事務局:図書館司書奉仕部門研究集会です。
事務局:図書館大会に行くこともあるんですけれども、宿泊を伴うものは、2年に1回で予算取りをしています。
会長:隔年にしているには何か理由があるんですか。
お金が確保できるとか。
事務局:それもありますし、あと、今年は児童部門の研修が大阪府であるので、そちらの方に参加するので、いらないということもあります。
会長:じゃあ、隔年という意味ではなくて、たまたまそうなったのですか。
事務局:宿泊は隔年です。
会長:せっかく予算取りが隔年でもできていたら、本当に毎年できたらいいですよね。
他、皆さんいかがでしょうか。
何かございませんでしょうか。
もし、ご質問等ないようでしたら、以上にさせていただきますが、よろしいですか。
委員:一つだけよろしいですか。質問ではないんですが、実は、前回、この協議会が終わったすぐくらいに、阪南市にあります少年院の見学があったんで、行ってきたんです。
実は、阪南市の子ども読書推進計画の中に市立図書館の活動と今後の取り組みとして、「市内少年院と連携し、必要な資料を提供します」という項目が入っているんです。
ちょうどその見学会の時に、阪南市の図書館の職員も2名か3名来られていて、少年院の副所長さんと話をして、やっぱり少年院に入っている人達を対象者として、子ども読書推進計画などに含めていく必要があるんじゃないかなという気がしました。
会長:これは、子どもだけの問題でもなさそうな気もしますね。
もし、施設のそういうサービスのことを考えるのであれば。
委員:茨木市の場合は、浪速少年院というのが市内に、日本でも2番目か3番目に大きな少年院があるんです。
会長:そうですか。それはちょっと知らなかったですね。
というようなご意見なんですね。
委員:意見というか、参考に情報提供です。
事務局:だいぶん昔に、単発で移動図書館が行ったとか、聞いたことがあります。
委員:昔、大阪府立図書館がずっと行ってたんですね。
それを茨木の図書館に引き継いだというのは知ってるんですが、そのうちにいつの間にか消えてしまったということらしいです。
館長:現在、教育委員会としての関わりとしましては、浪速少年院の処遇についてです。
部長:施設内の処遇の改善というのが教育委員会から出ていますので、その中で状況につきましてはお聞きをしながら、図書館の方が協力できることがありましたら、させていただこうと思います。
浪速少年院自身がどのようになっているのかという実態を聞いてまいりたいと思います。
館長:また、確認をさせていただきたいと思います。
会長:そうですね。府立から引き継いで、その後、図書館の方としてどう考え、どのような変更があったのかなかったのかも含めて、一回、調べていただいた方がいいかもしれないですね。
その上で、今後どうするのか、そういったことも、せっかく「こども読書活動推進計画」をお持ちのわけですから、外の環境 をどのように捉えていくのかということも含めて。
まぁ、なかなかすぐには難しいと思いますので、情報提供ということでもございますので、ご検討いただければと思います。
館長:はい、わかりました。
会長:以上でよろしいでしょうか。
委員:貸出絵本の冊数が増えたということで、保護者の方からシリーズで借りれるということ、8冊とか10冊くらいのシリーズがある絵本を借りて来れましたということを、先日お聞きしました。
また、先日、図書館からのアンケートをいただきました。
それについては、検証なさって、私達にはデータベースで返って来るのか、そのへんはどうですか。
事務局:各学校、園ごとにお返しするという方向で、今作業をしております。
委員:ありがとうございます。
会長:それでは、以上を持ちまして、案件2「平成29年度予算及び事業について」を終わらせていただきます。
「その他」に入らせていただきたいと思うのですが、先程申し上げたように、最初に4「その他」の報告をいただきましたが、それ以外に委員の皆さんから茨木の図書館に関しまして、ご質問等ございましたら、ご発言いただきたいと思います。
委員:前の回の時でしたか、村上春樹の新刊が出て、予約されたらとご案内いただいて、終わってから予約したんですけど、第1部第2部と借りられまして、1週間ほどで2回読んだんです。
ありがたかったです。
それ以外にも色々本を予約して、連絡をもらうんですけれども、CDの時は必ず連絡があるんですけど、本の時はひょっとしたら連絡をもらってなくて。
私は、毎週土曜日に来ますので、自分で見つけて借りてるということがあるんですけど、本の場合も連絡は家の方にいただけるんですか。
事務局:そうさせていただいているんですが、用意できてから連絡させていただくまでの間にご来館いただいた場合は、連絡はまだ来ていないけれども用意はできているという状態にはなるかと思います。
電話連絡と設定いただいている方には、電話で連絡させていただいています。
委員:そうですか、ありがとうございます。
会長:毎週お出でになっていたら、もう連絡はいらないんじゃないですか。
委員:自分でチェックしていたらですね。
会長:話は変わりますが、この図書館でどういうレファレンスの質問があるのか、レファレンス件数は確か上がっていたと思うんですけど、レファレンスの質問内容に全体的に何か変化はありますか。
これだけネット社会の中で、わざわざ図書館に行かなくても、ネットを見れば自分の求めるものの情報が出てくるじゃないですか。
それでも図書館にやって来る人というのは、どれくらいいるんだろうかという話もあって。
だとしたら、以前のレファレンスの質問内容と、今の内容に何か変化があるんだろうか、というようなこともちょっと話題にはなってたんですけども。
そういうことも含めて、この図書館として、レファレンス・質問についてのお考えはありますか。
事務局:何回かお話させていただいているかもしれませんが、「ネットを見てもうだいたいは知っているけどさらに深く」という方は結構多くなってまして、こちらもすごく難航するようなレファレンスが増えています。
会長:対応が大変ですよね。
普通の検索では「何をやっているんだ」と言われそうですね。
事務局:そこで答えられなくて、宿題みたいな形で何日かかかることもあります。
前からですけども、「レファレンス協同データベース」などもすごく便利になっていまして、どなたでも見ていただけるので、図書館のレファレンスでも何かひっかからないかみたいなことを調べたりとか。
「すごく難しい質問」と「全然インターネットは使わない」という方が調べに来られるという感じはします。
後は、郷土レファレンス、茨木の関係のレファレンスについては、こちらでも事例をストックしていまして、それを発信していきたいなということを考えておりまして、今、実は、図書館のホームページに、レファレンス事例として順次載せていく作業をしています。
今はまだ5件だけなんですけども。
会長:いいじゃないですか。
そうですか、それは楽しみだ。
事務局:茨木の郷土レファレンスとして、調べれるようにも、検索もできるようにしたいので。
会長:こちらでなかなか解決できなくて、府立に頼むこともありますか。
事務局:それもあります。
府立のEレファレンスを頼んだりということもあります。
会長:なかなかそういう事例というのは、外部の人間はそう見れるものじゃないものですから。
もし、協議会の中でも、こういう質問があってというようなことをご紹介いただいてもいいかなという気がしたもんですから。
ウェブに載せられるということでしたら、また拝見したいと思います。
委員:国会のレファレンス協同データベースには、登録はされているんですか。
事務局:登録しています。
会長:質問の例を出していらっしゃるんですね。
事務局:随時、茨木のホームページと同時に協同レファレンスデータベースにも載せています。
会長:国会のデータベースも膨大な量になっているでしょうね。
国会のデータベースを実際のレファレンスに使ったことはありますか。
事務局:はい。
会長:ありますか、そうですか。
委員:結構、学生が使ってますね、卒論とかでデータを調べたい時に。割とマニアックなことを調べるのに、よりいいかもしれません。主題がある程度検索できたりするので、物価とか調べる時にどう使えばいいかとか参考図書とかが載っているので。
会長:「何を見たらいいか」という時の最初の手がかりとして、それを使って参考図書、資料を探し当てるという、そういう使い方もできますね。
委員:国会図書館の職員に講師に来てもらって、協同レファレンスデータベースの講習会とかどうですか。
国会は無料で来てくれますから。
会長:それは、誰に対しての講習会ですか。
委員:一般市民です。
会長:一般市民に対してですか。
さっきの事例の関係で、国会のデータベースだけでなくて、図書館の情報検索の講習会も含めて企画してもいいですね。
会長:後は何かございませんでしょうか。
それでは、ご質問もないようですので、これで第1回の図書館協議会を終わらせていただきます。本日は、ありがとうございました。