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中央図書館(総合窓口)
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令和5年度第2回図書館協議会会議録

日時

令和6年2月21日(水曜日)午後3時から

場所

茨木市文化・子育て複合施設おにクル7階会議室1

出席者(敬称略)

委 員 國松(会長)、大浦(副会長)、北濱、小林、嶋田、野村、森
事務局 小田(部長)、吉田(次長兼館長)、吉田(参事兼副館長)、小河、濱口、川嶋、後藤、川越、井谷、上辻、横田

案件

  1. 令和6年度重点目標(案)について
  2. 令和6年度事業計画(案)について
  3. 茨木市立おにクルぶっくぱーく開館後の報告について 
 

開会

会長:ただ今から令和5年度第2回茨木市図書館協議会を開催させていただきます。
本日は、8人中6人の委員の皆さまにご出席をいだいており、茨木市図書館協議会規則第3条第2項の規定により、会議は成立いたしておりますので、その旨報告いたします。
なお、吉川委員はご欠席、野村委員は少し遅れて出席されるということですので、よろしくお願いいたします。
また、本日は、当協議会の会議を傍聴したいとの申し出がありますので、ただいまから入室していただきます。
【傍聴人入室】

会長:それでは案件3つのうち、1「令和6年度重点目標(案)について」と、関連が深いので、2「令和6年度事業計画(案)について」合わせて審議いたします。
事務局から説明をお願いします。
 

1 令和6年度重点目標(案)について  2 令和6年度事業計画(案)について

事務局から、資料1、資料2に基づき説明

資料1:令和6年度運営方針及び重点目標
資料2:令和6年度図書館事業計画(案)

会長:2つの案件について説明いただきましたが、1つ目の令和6年度の重点目標、次第では(案)となっていますが、修正やこういう項目があればというような意見が出ましたら、その意見が反映されつつ、最終の来年度の重点目標が確定し、公表される段取りになります。

ご意見ございましたらお願いします。

2つ目の事業計画については、市長選の関係で骨格予算であるという説明があり、それに基づき、はっきりと決まっている部分のみの資料です。

こちらも今日の意見を踏まえて、来年度このように進める目標の最終案となります。

本予算が市長選後に組まれると思いますが、本予算確定後に多少修正が加わるかもしれないという前提で議論いただければと思います。

それでは、最初に重点目標の部分で、ご意見や詳しく聞きたい事柄について、いかがでしょうか。



委員:重点目標の4の「市民の読書活動の推進」の①の子ども読書活動推進計画の関連でお尋ねいたします。

2つ目の「中高生を中心とした10代への利用促進・読書活動の推進に努めます。

」ということで、特に貸出利用ということで言いますと、13歳以降の子の一定の年齢層の利用が落ち込むわけです。

そこに対して、特化した取組をなさるということで、非常に素晴らしいと思います。

ご説明いただける範囲で、具体的にこのような取組を検討している、あるいは実施計画があるということがあれば、案内いただければと思います。



事務局:10代への取組では、今やっている取組については、実施計画では4番の「イバハルコーナー」で、これは10代の本棚ということで各図書館に10代向けの本の特集をしており、ホームページでも公開しています。

13番「ブックリストの発行」について、こちらも高校生までを対象としブックリスト「おもしろい本見つけた」を発行し、高校生を対象に配布しています。

来年度さらにというところでは、私立高校への取組を考えています。

今「推し本」を市内の中高生に、直接同年代の子どもたちへのおすすめの本を募集していますが、まだ私立高校まで積極的にいけていないので、そのあたりにも取り組みたいと思っています。



委員:ありがとうございます。

公共図書館の場合、自習利用で中高生が来てくれるということで、来館してくださるも資料提供に結び付きづらいというジレンマがあります。

ある図書館では自習席といいましょうか個別室を設けるか設けないかは別としまして、そういう世代の方々がいらっしゃるところに本の展示をするといった、そのような接点を作ろうという取組をされているところもあります。

茨木市でもあるかとは思うのですが、そのような接点づくりの事例もありますので、図書館内の席の利用状況が自習のみでなく、変化していくことを期待しています。



会長:後でまた説明もあるかもしれませんが、座席数は茨木の中央図書館、分館の中で、おにクルぶっくぱーくが一番たくさんあります。

この会議室に来る際に各階を見ても、ほとんどの席が埋まっている状態でした。

開館してから2か月程度ですので、利用者の利用方法の分析は難しいと思われますが、感覚としてはどのような感じでしょうか。

私が住んでいる地域では、新しく建てたときに大規模な学習の場が作られました。

ただ席はいっぱいになりますが、中高生を含めて子どもたちは、一日座っていてもほとんど本棚の方へは行かないというようなことを聞くことがあります。

おにクルぶっくぱーくも壁面に本が並んでいますが、どのような感じでしょうか。



事務局:開館すぐよりは随分落ち着いてきました。

9時30分から図書館は開館しますが、複合施設で9時10分には施設内に入れるようになっている関係もあり、特に土日祝は、走って席だけ取る人もいます。

お昼過ぎには、席が取れなかったグループが館内をぐるぐる回っている姿は見ます。

4階にホールホワイエがあり、使っていないときも有効活用をするということで、机と椅子を置いています。

中高生が来るかなということで、イバハルコーナーの本をそこに少し置いて、気分転換にでも手に取ってもらえればいいかなと考えています。

まだ様子を見る必要はありますが、先ほどのお話のように勉強のみしている子はいます。



会長:他に何か重点目標に対してありますか。



委員:資料1の3の④「令和5年11月に開館したおにクルぶっくぱーくでは、複合施設の特性を活かし、関係機能と連携を図り、新たな図書館サービスを展開します。

」というところですが、おにクルの特性を生かした図書館サービスという部分は、具体的に今後どのような点を検討されているのか教えていただきたいと思いました。

次の資料2にも関係してくる部分かもしれませんが、おにクルの関係では22番、23番、24番あたりが関係あるのかなと思い質問させていただきます。

複合施設との関連で、今後どのようなサービスを展開されようとしているか、そのあたりを教えていただきたいです。

また、利用者のDX化ということで、図書館の事務のIT化やDX化について、今日見てみたら皆さんタブレットを使用されているので、こういったところで図書館がまた一歩進んでIT化やそういったものを導入されたのかと感じました。

利用者サービスについては、色々な事業計画で拝見してがんばっているなとわかるのですが、事務的なところでどのようなIT化が進んでいるのか、そのあたりも含めて教えていただけたらと思います。



会長:関連で質問等ございますか。



委員:29番のオンライン登録のところで、私も借りたいけどカードが無くスマホにあればいいのにと何度も思ったことがあり、そのようなサービスが始まるのかと思い、関心を寄せて聞かせていただきました。

これはアプリケーションのようなもので対応できるようになりますか。

その中に予約や資料検索等が一緒に使えるようになっていれば、すごく利用しやすいし、先ほど話題に出ていた10代の子たちへの推進にもつながっていくのではないかと感じたのですが、このあたりを詳しく知りたいと思いました。



次長:先にDX化の分を答えさせていただいて、その後おにクルのことについて答えさせていただきます。



事務局:まず最後に質問いただきました「スマホde貸出」のバーコードの表示につきまして、こちらはアプリケーションではなく、図書館のホームページにてパスワードでログインしていただくと、マイライブラリという個人のポータルサイトを使用できるシステムとなっています。

マイライブラリで借りている資料や予約している資料を確認できるようになっています。

そのページの1つの機能として、バーコードを表示する機能が追加されています。

パソコン版のサイトでは表示されません。

スマートフォンの画面にバーコードが表示され、そのバーコードを図書館利用カードとしてご利用いただけます。

パスワードとスマートフォンをお持ちの方であれば、どなたでも利用できます。

続きまして事務のIT化につきまして、図書館システムとして標準パッケージされている事務が多くなっています。

以前であれば、予約が入ったらその図書を持っている館に手書きでファックスを送っていましたが、今はシステムから全て抽出してそのリストから探しに行っています。

また中央図書館であれば書庫の資料の請求の時に、書庫の端末のレシートプリンタにデータを送信して、そこからレシートが打ち出され、担当者が探しに行くという点で図書館全体のIT化が進んでおります。



委員:タブレット端末を今使用されていて、図書館に関連する協議会等に参加させていただくなかで、図書館員の方が一人一台タブレット端末を操作している点は進展している印象を受けたので、すごいなと思いました。

皆さんどう使用されているのか、またタブレット端末を図書館で購入されているという理解でよろしいでしょうか。



次長:端末自体は図書館購入ではなく、市役所から支給されているものになります。

今まで手持ちの資料を全部冊子で持って来て、色々な質問をいただいたときにそれをめくっていました。

オンラインでつながっているので資料を引き出すことができ、すぐお答えできるという利点があるため、皆端末を持っています。



事務局:続きまして、おにクルの連携の今後の展開について説明させていただきます。

新たな図書館サービスの展開につきましては、きっちり計画的に決まっているわけではなく、12月に図書館主催のブックトラベルというイベントを開催しました。

そのときには、単独で進めずに、1階から7階まで色々な課が入っており、同じ日にイベントを行うと人が来るので、何か企画をしませんかということで7階でも少し関連のあるイベントを開催していただきました。

今進めていることに関しては、「わっくる」という2階の広場で、そこがただ遊んでいるだけになっていて、それも悪くはないのですが、何か日を決めて使い方に変化をつけるために、図書館には絵本があるため何か一緒にできませんかと担当課から声をかけていただきました。

また昨年は市民活動センターでも、図書館や子育てで何を行っているのか分からないところがあるので、お話しに来てくれませんかという依頼を受け、市民活動をしている方に向けて、図書館とはこういう場所ですと話をする機会がありました。

図書館でこのようなことをしたいなというように、市民の皆様とちょっとした意見交換をする中で、今からそのアイデアをもとに少しずつ進めていきましょうという流れを作っているところです。

少しずつでも実現できればと考えています。



会長:他いかがでしょうか。



委員:おにクルの建物自体、非常に空間が広くてゆったりしていて、ともかく椅子が多いことがすごいと感じています。

自宅付近では、町中に出かけに行くと休憩する場所がなく、座るところがないです。

おにクルができて、1階2階にも椅子がたっぷりあります。

たまには本も見てみようかなと話す近所の方もいらっしゃる。

特に座るところがあるということは、町中に出る年配者にとっては非常にありがたいところです。

年配者の部分で1点お願い、希望があります。

子どもたちへの読書促進について、大阪市に住む僕と同じ世代の友人がいて、話をしているときに協議会でいただいている「おもしろい本みつけた!」の中で結構面白い本があるよと話しています。

僕も何冊か借りて読んだことがあります。

一度友人が読んで気に入ったものを孫に話してみたら、と提案をしました。

小学5年生の子には無視されたようですが、小学1年生の女の子にはおじいちゃんが面白いと言って読んでいる本は伝わるようです。

単に読み聞かせをするわけではなく、これめっちゃ面白かったから聞く?という始め方で話を始めて、話をする本人が気に入っているので、読み聞かせの部分の熱量が変わってきます。

話していると小学5年生も来て、混じったこともあるようです。

図書館要覧を見てみると40代以降の方が結構本を借りているようで、年配者もかなり借りているはずです。

年配者と孫世代との接点をもっと増やしていけばと思います。

小学校の学校や父兄との関係にもよりますが、意外と年配者は暇な人もいます。

成人用の小説やエッセイだけでなく、たしかに「おもしろい本みつけた!」に掲載している本で、僕自身好きになった本も結構あります。

大人が読んでも楽しい、いいなと思う本もありますので、そういうところの接点を考えていただければと思います。

以上です。



委員:初歩的な質問で申し訳ないのですが、図書館に置いてあるパソコンはもちろんWi-Fiは繋がっていますよね。

そこから色々なサイトを検索できたりしますよね。

今の子は色々なネットを見るから、有害なところに繋がったりしないのかなと、そのあたりが心配です。

保護者の方の講座に参加する中で、YouTubeやネットを見たら止まらないという声が多いです。

家で禁止されて使えないから、図書館に行ってインターネットを使おうという子がいたら怖いところがあるなと思っています。

YouTubeが悪いとかではなく、色々な動画があるため勉強になる部分もありますが、そのあたりの規制が気になりました。

別件で重点目標の3番の②の「図書館の使い方や、資料の調べ方などの講座を開催します」の部分で質問です。

こちらは対面式のみでしょうか。

オンラインのシステムを繋いでいるので、私は市の講座や講演会でもZOOMの方がすごく参加しやすく、市もプロアカウントがいくつか限られている話はお聞きしていますが、ZOOM開催されたら足の悪い方等が遠くて行けない方もご参加いただけるチャンスがあるのではないかと思いました。

もう1点、移動図書館は主に借りている層は小学生の子どもでしょうか。

私の子も小学生のときは何回か借りていましたが、中高生のときは借りておらず、ご年配の方も利用されていますか。

また、YouTubeで動画を見ていた際に、車にQRコードが貼り付けられており、QRコードからホームページに飛ぶという宣伝方法を知りました。

移動図書館の車のどこかにQRコードを貼り付けて、飛ぶと図書館のことが分かるようになれば面白いかなと思いました。



事務局:まず図書館に設置しておりますパソコンにつきましては、フィルタリングソフトを入れており、有害なコンテンツやショッピングサイトなど、調べ物で使わないようなページは見られないようにしています。

Wi-Fiにつきましては、そこまで厳格なフィルタリングは行っておりません。

続きまして、図書館の使い方調べ方の講座につきましては現在のところ対面でのみ行っていますが、いただいたご意見をもとにZOOMでの開催なども検討してまいりたいと思います。



事務局:移動図書館の巡回につきましては、場所にもよりますが、高齢の方もいらっしゃいますし、子どもばかりのところもありますので、子どもだけの利用ということはないです。

イベント時は子どもさんの参加が多いです。

先ほどお話いただいたQRコードについては考えていきたいと思います。



会長:他に質問等どうでしょうか。



委員:図書館事業計画案の24番目の「多言語絵本おはなしイベント」について関心があります。

小さいうちに外国語の言語のシャワーを浴びさせたいという要望を持つお母さんがとても多いのではないかと考えています。

その中でこのようなお話イベントがあれば、子育てをしている世代にとっては興味深いイベントになるのではないかと思いました。

その中で事業概要にございますクラウドファンディングで購入なさった多言語絵本を活用されるということについて、質問があります。

多言語はどれくらいの言語を想定なさっていますか。

また読み聞かせとありますがどういった方をどのように募集されて行うのか、また世界の文化紹介を行う取組とは具体的にどのような方向性でこのイベントを考えていらっしゃるのかお聞きできればと思います。



事務局:購入した本は275冊あります。

今まで中条図書館には英語の本があるだけで、多言語の本はありませんでした。

購入するときには、茨木市にどの国の人が住んでいるのかを担当課から教えてもらい購入しました。

一番多いのは中国語です。



委員:中国語、韓国語あたりになりますか。



事務局:はい。

ベトナムの方も多かったので、ベトナム語、韓国語あたりを次に多く購入しました。

あと英語などもあります。

図書館単独で多言語絵本の読み聞かせを正直どうやって行えばいいかわからないところもありました。

公民館でいくつかそのような活動を実際にされている協会があるのですが、コミュニティセンターで活動もされているので、何か一緒にできないか考えています。

広報については、協会と組んで行うので、そこでも広報してもらえないかということを、具体的には決まっていませんが考えています。



委員:例えばですが、2月3日におにクルで行われた鬼のイベントに参加させていただいたのですが、そこで桃太郎の多言語での読み聞かせがありました。

そのときにはネイティブの方もお見えになっており、子どもを養育なさっているたくさんのお母さまたちが来てくださりました。

福岡市長も豆をまきながら「今から7階で桃太郎を色んな言語でやるよ」と宣伝してくださり、すごくたくさんお子さんが来てくださったこともありました。

このような機会が先ほど仰っていたコミュニティセンターの協会さん以外でも、事務活動や茨木市にコリア国際学園がございますので、そちらの方との連携も合わせて、日本人を介してではなく生の文化、生の言語をこういったイベントで外国語のシャワーを子どもたちに聞かせられる機会になればと思っています。



会長:特にご意見としてはこういう部分を修正したらというようなお話はございませんでしたので、重点目標については、今日のこの目標の項目で決定として進めていただくということでよろしいでしょうか。

では事業計画案についての質問やご意見がございましたらお願いしたいと思います。



委員:11番に関しまして、これまでの策定プロセスにおいても取り組まれたかもしれませんが、環境づくりということなのであくまで大人というか地域や自治体、学校を含めて、子どもたちが読みたいと思ったときに手の届くところに紙の本、あるいは電子かもしれませんが、本がある環境を作るという計画だと考えられます。

私も関わっている泉大津市の図書館で「子ども読書活動推進計画」のプロセスに子どもたちの意見を聞くワークショップのようなことをしたこともあります。

茨木市にて、当事者の子どもたちから意見を聞くというようなことがあったかということと、今後の可能性としてあるかというあたりをお聞きできればと思います。



事務局:子ども読書活動推進計画の中では、だいたい3年に1回くらいでアンケートをとっています。

4歳児の保護者の方、小学生の2年生と5年生、中学2年生に対しての読書アンケートです。

それを反映させていただく形にしています。

実際に子どもたちの声を聞く機会はなかなかとれていないところです。



会長:子ども読書活動推進計画は自治体によって図書館が中心になって作る自治体と教育委員会が主体でその中で図書館部分のみを担当して作成する自治体とがあります。

茨木市の場合は、策定についてどういう進め方をされる予定でしょうか。



事務局:図書館が事務局とはなっていますが、茨木市の関係課、子育てや学校教育の課関係を含め、策定委員として、一緒に作っていく形になります。



会長:主担も図書館になりますか。



事務局:そうなります。



委員:それに関連して話があります。

私は府の図書館関係の会議にも去年参加させていただいたのですが、府も色々取組をされていますが、どれもこれも大人が決めて、子どもにこういうのもあるよと言っている取組が多いように感じました。

そうではなく子ども自身がどのような思いで本に向き合っているのか、どういうことをすればもっと本が読みたくなるのか、そのあたりの計画立案の段階で子どもの声を聞くという場を設けてもらえないかという提案を、去年の12月にその会議で申し上げました。

この提案がどのように反映されていくのかはわかりませんが、大人ばかりが考えてこうしたら来るだろうと話し合うのではなく、子どもの意見を聞いていただいた上で実施していただいた方が、子どもも自分の意見が反映されていることが励みにもなると考えます。

また子どもが実行委員会として実施に関わっていけば、子どもの自信がついたり自尊感情が高まったり、生きる力が育めるのかなと思いました。

このような考えに基づき、去年の大阪府の図書館の会議にて提案させていただきました。



会長:読書推進計画の策定については、協議会はどのような関わり方をしていきますか。



次長:前回のときも、毎回進捗状況を報告させていただいて、そのときの案の状況でご意見をいただくということでお願いしています。

先ほど説明時にお伝えさせていただきましたが、第4次という形にするのか改定版にするのかというところで悩んでいますので、そのあたりも進めていく上でご意見をいただければなと思っております。

先ほど子どもの意見をという意見をいただきましたので、行事等行ったときなどに意見を聞くことができるのかなと思っています。

4歳児の保護者、小2、小5、中2というかたちでアンケートをとっている話がありましたが、3年ごとにアンケートをとるようにしていまして、3年後に同じ人にアンケートをしていくかたちになっています。

その分析もしながら考えていきたいと思っており、4月から協議会で色々ご意見をいただくことになると思いますのでよろしくお願いいたします。



会長:計画の部分で他に何かございますか。



委員:計画のところの児童の事業計画を見ていると、読み聞かせのイベントが多い印象を持ちます。

保育園児であれば読み聞かせなどのイベントもいいと思いますが、小学校低学年、中学年になるにつれてイベントの中では、ものを作るとか工作とかワークショップのイベント、何か自分で生み出したいというニーズが強くなってくる年頃になってくると思います。

それを考えますとこの事業計画の中のイベントでは、16番と19番あたりが何か作るというテーマに特化したイベントだと思います。

このような部分を増やしていくのか、もしかしたらこの中に載っていないだけで我々が見えていない部分だったりするのかもしれませんが、そのあたりどのように考えられていますか。

ものづくりやワークショップのニーズを作っていかないと、ヤングアダルト世代までサービスが途切れてしまうということがあるので、途切れないサービスのためにどのような工夫を図書館がされていくのか教えていただきたいと思います。



事務局:小学生向けにもおはなし会をやっていますので、本につなげるということで読み聞かせに力を入れて行っている館が多いかと思います。

工作行事は随時各館で行っていますが、図書館に来たら楽しいことが何かあるかもということでどちらかというと図書館に来てもらうための工夫ということで、行っております。

本を好きになってもらいたいというところでは、それに関係する、例えば手作り絵本等を今は行っています。

その行事から中学生、高校生までつなげるというところまでは現在は至っていないと思っています。



委員:今は事業計画を見てみると少し偏っているなという印象を受けてしまいますので、そのあたりがもう少し見えてきたらもっと素晴らしくなるのかなと思いました。



会長:どこまでを図書館が関与するのか非常に難しいところではあります。

今の図書館の子ども読書の推進でも中高生からもう少し上の世代の大学生も含めて、国の第5次の計画では不読率という言葉を使用されていますが、半分が本を読まないという結果が出ています。

それが1つの大きな課題です。

これが第4次でも第3次でも同じことが課題として挙げられていました。

公共図書館の利用でも茨木市の場合は、その世代の利用は他の世代と比べると少ないですが、他の市町村と比較すると多い方です。

私の住んでいるところではもっと格差がひどいです。

高校生も大学生もほとんど図書館に来なくなっています。

この件は子ども読書計画のみならず、図書館の利用の拡大の面からも非常に大きな課題ではあります。

2022年の図書館要覧が配られましたが、茨木市の場合は5年前と比べてもそこまで極端に大きな世代別の変化は出ていないです。

地域によっては、大きな格差があります。

これまで図書館利用の中心だった30代の利用があまりに減っている自治体も出てきています。

20代、30代の利用が格段に減り、その分高齢者の利用が格段に増えています。

そのため総合的に見るとあまり全体の利用は変わっていないように見えます。

ただ昔と比べると図書館の利用のされ方は大きく変わっています。

このあたりを踏まえてどのようなサービスをしていくか考えてもらえればと思います。

私も他の図書館でも世代別の利用の変化はかなり注目して見ています。

正直なところ茨木市ではまだまだ30代、40代の図書館の利用が活発だと思い見ています。

これが減らないように取り組んでいただければと思います。

図書館の事業計画については、最終本予算が組まれて事業名そのものは変わらないと思いますが、取組のスケジュールなどが多少変わってくるかと思います。

ここで計画されたものを進めていただくということで了承したいと思います。

よろしいでしょうか。

そうしましたら、案件の3番目、おにクルがオープンしてから2月ほど経ちました。

まだ利用の状況や傾向が掴みにくい部分があるかと思いますが、おにクルぶっくぱーくの開館後の利用状況などの報告をいただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

 

3茨木市立おにクルぶっくぱーく開館後の報告について

事務局から、資料3に基づき説明
資料3:おにクルぶっくぱーくについて

会長:ありがとうございます。
職員の方の働き方としてはどうでしょうか。
5つのフロアに分かれており本の返本作業も中条図書館のときより増えていますか。


事務局:そうですね、貸出数自体が増えており、運ぶのも大変な時があります。
平日と土日祝とで来館者数に約2倍差があるので、平日を有効活用できないか、またカウンターがないので書架整理のついでにフロアワーク時に直接利用者さんが聞きたいことを聞ける環境を作れたらなとは考えています。
確かに苦労しているところはあります。


会長:おにクルぶっくぱーく開館以降の運営などについて何かお聞きになりたいことはございますか。


委員:質問ですが、先ほどの回答の中に「カウンターがない」とあったのですが、こちらのA3の案内図を見ると、例えば2階の左端の方に「カ」と書いてありカウンターかなと考えているのですが、ここに職員がいらっしゃることにはなるのかなという確認が1点あります。
また、小さい方の利用案内の開けたところの丸い囲みで「自動貸出機でお借りください。
1階、2階、5階にあります。
」ということで基本的に貸出は自動貸出機でということと理解したのですが、例えばお子さんなどの対応についてはどのように対応されているのかお聞きできればと思います。


事務局:カウンターがある階とない階がございます。
3階と4階がカウンターはないのですが書架はあるので、ここに見に来た人も書架整理のついでで聞いていただけたらなというところで、カウンターはおにクルにもあります。
自動貸出機については、子どもの方が使いたがります。
説明や借り直しなどはカウンターでも行っています。
頻繁にあるわけではないですが、中には電磁波ということで使用できない方もいらっしゃいますので、そのときはカウンターでの個別案内を行っています。
基本は自動貸出機を案内していますが、カウンターでも行っています。


委員:ありがとうございます。
色々選択肢があった方が良いというところもあるので、自動貸出機で自分のペースでスマートに借りたい方もいれば、返すときに感想を話したいというような、コミュニケーションの場が中条図書館含め全館的にあったのだろうなと思います。
これだけフロアが大きくなり職員の方も大変だとは思いますが、これまで図書館の皆さんを身近に感じていらっしゃった市民の皆様が、便利になってにぎやかになり良くなったが、コミュニケーションが少なく寂しいなと思われていれば寂しいことだと感じました。
運営は大変かと思いますが、このあたりについてもどうぞよろしくお願いいたします。


会長:他いかがでしょうか。
特にございませんか。
これをもちまして、令和5年度第2回図書館協議会を閉会いたします。