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中央図書館(総合窓口)
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令和6年度第1回図書館協議会会議録

日時

令和6年7月26日(金)午後3時から午後4時30分

場所

茨木市立中央図書館 2階多目的室

出席者(敬称略)

委 員  國松(会長)、大浦(副会長)、北濱、小林、嶋田、野村、森、吉川 
事務局 辻田(部長)、吉田(次長)、木下(参事)、吉田(参事)、濱口(参事)、 後藤、井谷、上辻、横田

案件

  1. 令和5年度事業実績について
  2. 令和6年度事業について
  3. 子どもの読書活動推進について
 

開会

会長:ただ今から令和6年度第1回茨木市図書館協議会を開催させていただきます。
本日は、8人中8人の委員の皆さまにご出席をいただき、茨木市図書館協議会規則第3条第2項の規定により、会議は成立しております。
本日の会議の傍聴者はありません。
それでは案件3つのうち、1「令和6年度重点目標(案)について」関連が深いので、2「令和6年度事業計画(案)について」合わせて審議いたします。
事務局から説明をお願いします。
 

1令和5年度事業実績について2令和6年度事業について

事務局から、資料1、資料2-1、資料2-2に基づき説明資料1:令和5年度の事業実績資料2-1:令和6年度図書館事業計画資料2-2:令和6年度図書館予算

会長:令和5年度の事業実績と6年度の事業計画、予算の報告をいただきましたが、どの項目からでも結構ですので何か意見がございましたら発言お願いいたします。


委員:図書館全体の活動として、ライブラリーフェスティバルとブックトラベル2024の開催について、これらの時期が10月、11月を予定されているのですが、これらは小学生の参加が多いですか。


事務局:ブックトラベルは野外でお気に入りの本を読んで楽しむという事業で、小学生もたくさん参加されていますが、もう少し小さいこどもやその子たちの保護者の方が多い印象です。


委員:今年から小学校の運動会が9月開催でなく、暑くて練習ができないため10月、11月に後ろ倒しになり、運動会と日程が重なるのではないかと思います。
図書館の行事は学校の行事を調べたうえで日程は決めていますか。


事務局:大きい行事ですので、前年度に早めに決める必要があり、学校の行事まではチェックできていない状況です。


委員:コロナ以降変更点が多いので、図書館でも日程を組むのは難しいかなと思います。
もう一点、バリアフリーコーナーについて、3か月間だけの設置予定になりますか。


事務局:こちらは改修に3か月かかり、改修後は継続して設置いたします。


委員:3か月のみの設置ではなく、年間通してということですね。
ありがとうございます。


会長:他に何か質問はございませんか。


委員:資料1の電子図書館の貸出し点数や予約の件数について、今提供されているタイトル数がどれくらいあるのかという点と、今年度の予算でどの程度タイトルを計上化させる計画があるかなどお聞かせ願えればと思います。
よろしくお願いいたします。


事務局:電子書籍の件については、令和5年度のライセンス数が2,202点となっております。
導入当初の令和2年が1,337点でした。
今年度の電子書籍の購入予定点数は570点を予定しています。


会長:茨木市はどこの電子書籍を利用されていますか。


事務局:TRCです。


会長:TRCのコンテンツですと最大5,000~6,000件あるかと思いますが、今後増やしていきますか。
データを見ても予約がずっと入っていると思うのですが。


次長:基本的に1年おきに多めに購入しています。
ご存知の方もいらっしゃると思うのですが、電子書籍は2年ライセンスが多いです。
タイトルによっては期限がない書籍もありますが、人気が多い書籍については2年ライセンスもしくは貸出回数で切れてしまいます。
そのため2年ごとにタイトルが減ると考えられますので、その2年に合わせて多めに購入しています。
図書館としましては図書資料と電子書籍合わせて、毎年金額が同じになるように予算要求をしています。
電子書籍を増やしたときは図書資料費が減り、電子書籍の購入数が少ない時は図書資料費が増えるよう購入しています。


委員:これまでに貸出上限52回貸出で提供停止になったタイトルがあったかどうかという点と、アクセス期間が2年過ぎた後に購入を続けない選択をとるか、その都度課金で利用できるようにするか、どちらを選択されているか教えていただけますでしょうか。


次長:52回という回数がありますが、2年間の期間内に52回フルで動くことはほとんどない状態です。
自動的に返却されるので、次予約している本が来ない限り、わざわざ返却せず貸出期限までそのままにされることが多い気がします。
2年でライセンスが切れてしまうものについては、予約が何十件も残っているが、ライセンスが切れてしまうことも起こります。
その場合は継続して追加でお金を払って購入します。
「変な家」という紙の本でも人気で予約がたくさんついている本を電子書籍でも入れてますが、それにも予約が何十件と付いていまして、それは文庫本の電子書籍を購入する対応をとりました。
また、シリーズ本を購入するとあとで出た巻は残っているが、2年前に買った書籍はライセンスが切れているので、前の巻がないと新刊を読めないこともあるので再度継続購入をすることもあります。


会長:他ご意見等ございますか。


委員:図書館で音訳ボランティアをしており、孫の夏休みの宿題を頼まれる人がそこのグループのメンバーのうち何名かいます。
一番悩む課題が読書感想文で、孫から依頼されるメンバーが多いです。
あるテレビ番組で小学生が宿題で悩むものが図画工作、読書感想文、日記と話が出ていました。
図画工作はヒントを与えれば自力で取り組めますが、読書感想文は最低限本を読まないといけなく、その部分でどうすればいいかわからない点が、親以上に祖父母の悩みの種となっています。
いただいた資料1の3ページの下から7つ目の「読書感想文の書き方講座」について、8月9日に中央図書館で1つのグループは小学1年生と2年生、もう1つのグループは小学3年生から6年生、25人と23人と記載があります。
8月9日だとお盆も絡んで家の中が忙しい時期で、この読書感想文の講座を1週間程度続けていただければ、孫たちをそこに送り込んで親や祖父母も一緒に課題を考えることも可能ではないかと思います。
ただ予算や場所などの条件もある中で、8月9日の1日ということになっているとは思います。
1週間に変えた場合、23人、25人より小学生が集まるのではないかとも考えられます。
読書感想文は悩みの種であり、親、祖父母、孫、こどもの一大イベントになっていますので、1日だけでなく1週間ほど枠を増やせるなら、もう少し救われる人がいるかなと思います。
また講座名にサブタイトルとして「助けてくれ!感想文の書き方」とかキャッチ―な言葉を入れたら小学生へのアピールになるかなとも思います。
こどもが減ったとはいえ、25人と23人ではちょっと寂しい気もします。
そのあたりを広く行っていただければ嬉しいところです。


会長:この講座については、指導者をどなたかに頼まれていますか。


事務局:はい。
「読書感想文の書き方講座」は講師を呼んでおり、今年度は先日、中央図書館の多目的室で行いました。
開催内容については、講座中にホワイトボードを使用して書くワークショップに似た講座ですので、参加人数は30人を定員としています。
低学年は講師の方に合わせて板書することがなかなか難しいので、親御さんと一緒に参加することとしています。
読書感想文講座自体は毎年大変人気でして、申込みもすぐに埋まるものになっています。
令和4年度と3年度は新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン開催にしていたので100人ほど参加できるようにしていました。
ただオンライン開催で、講師の先生の動画を見てもらっての参加だったため、実際にこどもたちが取り組んでいるのか、講座にアクセスしただけなのかというところの効果がわからないという話も出ていました。
読書感想文講座について1週間開催は難しいとしても、例えば職員で何かできないか考えていこうと思います。


委員:講師も専門の方だと思うのですが、読書感想文を経験された方だとそれなりに進め方とかも恐らくわかるので、職員の中で詳しい方もいらっしゃるだろうし、その詳しい職員を講師として期間を1週間にして開催いただければ助かるかなと思っています。


委員:先ほどの「読書感想文の書き方講座」について、本の選書までバックアップされるのか、図書館職員の方は詳しいので何かそういうフォローもあれば、より広がった講座になるのではないかと思いました。


会長:茨木市では課題図書じゃないといけないわけではなく、どの本を選んでもいいのですか。


事務局:はい、課題図書でないといけないとかはないです。
今回の中央図書館で行った読書感想文講座については、自身でどの本を使いたいかは選んでもらって参加してもらいました。


会長:連続しての開催は予算的にも厳しいとは思いますし、1週間通して何回も行うというのはなかなか図書館としては難しいでしょうか。


次長:そうですね、人を集めることと、人員を割くことが難しいかなと思います。
昨日実際に行っているところを見ていると、付き添いの保護者の方が図書館にある読書感想文の書き方の本を講座中に横で読まれていたので、参考にしていただける本の紹介はできるのかなと思います。
許可の問題もありますが、講座のレジュメの紹介などはできるかもしれませんので、これからどういう方法がいいかを考えながら進めていければと思います。


会長:他何かご意見やご質問等ございませんか。
では、私から、令和5年度の事業実績について質問があります。
ボランティアグループの活動で録音図書の作成や点字図書の作成について、いま点字図書も点字データもサピエ図書館で比較的簡単にダウンロードでき、最近の作品だと1週間くらいで点字版がどこかの施設でアップされる現状がある中で、茨木市の図書館では年間通してたくさんの作品が作成されています。
どのようなタイトルが利用者から希望として挙がってきているのか、そのあたりの現状をわかる範囲で教えてもらえればなと思います。


事務局:録音図書の作成につきましては、サピエ図書館に登録されている作品が結構ありますので、利用者の方の希望作品がサピエ図書館に登録されているか確認してから、登録されていない作品を作成いただいています。
図書館の郷土資料として、富士正晴記念館の報告書などはサピエ図書館にないので、このあたりも作成いただいています。


委員:私は、今おっしゃっていた音訳部分で関わっています。
グループ藍野の会員が今22名いますが、その中でこの本を読んでみたい、紹介したいということで作成する場合と、図書館からサピエ図書館に登録されていない作品で利用者から希望があり、どうですかと依頼を受ける場合とがあります。
今は例えば藤井聡太さんの将棋の関連する本やグルメとか、即、情報として知りたいときに使う本の音訳をしています。
基本的にグループ藍野での音訳は300ページの本を読む場合、下読みしてそれぞれ分割して校正する人とどういう風に進めていくかを練って、例えば50ページずつ読んでそれを校正する、という順序で録音していきます。
先ほど新しい本が1週間でアップされているとのことですごい速さだなと思いました。
利用される方が録音作品を聞くのに、プレックストークという専用の機器があります。
知りたいところにすぐ飛ばしたいとかレベル分けをしておかないと、聞きたい箇所があるのにそこにすぐ飛べずに、最初から聞き続けることになりますので、ポイントポイントですぐ聞きたいところに移動できるようにページ構成を行います。
利用者の方は耳で確認するしかないため、本の内容を間違いなく読んで利用者の方が理解できるようにと考え、校正の処理に重きを置いています。
このような背景があるので実情、短い作品でも2か月以上はかかります。


会長:サピエ図書館から写した作品はCDを所蔵資料として持っていても持っていなくてもどちらでもいいようになっていましたよね。
図書館によっては蔵書登録している図書館もありますが、茨木市では利用希望があってダウンロードしたとして、貸出しができる資料として扱っていますか。


事務局:蔵書としては置いていないです。


会長:大阪市では非常に利用が多いからCD-Rに書き写して貸出しをしていると聞きました。
岡山県では年間5,000点ほどダウンロードして図書館の蔵書に加えているようで、録音資料の扱いが図書館によってだいぶ違っていますね。
私も仕事柄サピエ図書館の録音図書と点字版のデータとを比較しますが、音声版はあっても点字版がない作品は結構多いです。
茨木市で点字版を作成してほしいという利用者からの希望はありますか。
主にどのような内容を点字化されていますか。


事務局:点字資料はたしかにサピエ図書館にもないものが多く、利用者の方の希望作品を作成しています。
それからプライベート点訳というかたちで、点訳の希望があるため、例えば、利用者の方のスケジュール表などを作成しています。


会長:他、何か令和5年度の事業についてありますか。


委員:資料1の2ページ目(4)の来館者数について、単純に令和4年度と5年度を比較すると、全体的に来館者数は増えている印象を受けました。
特に穂積図書館では約27,000人増えています。
しかしながら前のページの(2)の貸出点数を見ると、先ほどご説明がありましたが10万冊減となっていて、来館者数が増えているが貸出数にはつながっていない現状だと思います。
これについて何か図書館で考えられる原因、利用者の図書館の利用の仕方が変わってきたのか、何かわかっているところがありましたら教えていただきましたらと思います。


次長:この数字について職員間で話をしていたのですが、今回の資料には載せていませんが貸出人数も検証したところ、貸出人数はどの館も増えています。
それでいくと1人あたりの1回で借りる冊数が減っているのかなと思います。
その原因についてはまだ分析できていませんが、私の主観では本が重たいので今までだと十何冊と持って帰っていたものを減らす、また帰宅後にインターネット媒体を見る時間と紙で読む時間とを考え、を本の冊数を減らしているのかなと思います。
中央図書館でも来館者数は少し減っていますが、貸出人数では微増していました。
分析はこれからしたいと思っています。


会長:他に何かございますか。


委員:先ほどの森委員のご質問に関連して、私の経験で申し訳ないのですが、貸出人数はそれほど変わりないが冊数に減の影響があるときに、図書購入費が減ったという経験があります。
今回おにクルもできて全体的に蔵書を増やすための一時的な経費だと思いますが、1館あたりの資料の新鮮度がどれくらいか、蔵書に対しての当該年度に新しく入った本の比率がどれくらいかという数値を見るとそこにヒントがあるのではないかと推測しています。


次長:予算自体は減っていませんが、本の単価が上がっており、そこまで分析できていませんので、ご意見を参考にさせていただいて分析したいと思います。


会長:他、いかがでしょうか。


委員:読書感想文のことで、課題を出している側なので心苦しいところはありますが、私も家にこどもがいて「読書感想文の書き方講座」があるらしいと勧めたことがあります。
図書館側も感想文に対してアプローチがあることにありがたいなと思いました。
今本は選んだ状態で参加されているとのことですが、学校での指導方針では選書がすごく大事と聞いていて、こどもに身近なことや、生活に関わりのあることについての本を選ぶと、こどもの中から経験とか感じたことなどが出やすいかなと思います。
講座内でお話されているかとは思いますが、選書も大事にすると感想文もスムーズに書き進められるのではないかと思います。


委員:たくさんの事業報告などを聞かせていただいて、色々な取組みをされていることにすごいなと思うのですが、その中でもおにクルがオープンしてから、市民の方の本を借りる動きなどが変わってきていると思います。
先日市内の幼稚園が、おにクル7階にあるプラネタリウムを見に行き、他市の幼稚園も来ていたということもあり、せっかくなのでということで、おにクルぶっくぱーくを利用させていただきました。
そのとき私たちも初めておにクルぶっくぱーくを利用させてもらって、たくさんのこどもたちを連れていたので迷惑のないようにと思って行ったのですが、おはなしのいえってとても楽しいですよね。
恐らく土日にこどもたちがたくさんいると思うのですが、こどもたちを引き連れている私たちは椅子の上で立ち上がっていたら注意しつつヒヤヒヤしていたのですが、土日の対応はどうしているのか気になりました。
1つ素晴らしいなと思った点が、どこに返すかわからない本を返す用の本棚がありました。
小さい子を数名連れていると、帰ろうとしたときに手元に残された本を返さなくてはならないと思うと、来館がネックになると保護者と話していたことがあります。
このような棚があることによって救われる保護者の方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
小さいお子様をお持ちの保護者の方が図書館に行ったときの後の面倒ごとが払しょくされるといいますか、小さな工夫が利用者にとって助かっているのだろうなとは思いました。
図書館事業計画の資料2-1について、私は児童の枠を見ながら、これは何歳児対象のものか小学生なのかこれは幼児なのか色々考えながら見せてもらっています。
例えば27番の「えほんひろば」などは穂積図書館で開催予定となっていますが、この行事に限らず、うちでこれをしますというかたちで開催館が決めていますか。
穂積図書館だけでなく他の図書館でもやったらいいのにと思うのですが、図書館独自で色々な計画をされてこちらの資料に載せられていますか。


会長:今の点についてどうですか。


事務局:図書館全体で話をして、この館でやろうというのは決めています。
穂積図書館はイオンの中に入っているので、イオンの1階のジョイプラザを使って、広い場所での「えほんひろば」を何回か開催しています。


委員:それでは穂積図書館の敷地内というわけではなく、イオンで開催されているということでしょうか。


事務局:はい。


委員:「こどもの本交換会」というのはまたされますか。


事務局:はい。


委員:チラシが今日入っていた気がしたのですが。


事務局:「えほんひろば」については現在、穂積図書館が例年開催しています。
もちろん他の図書館でも開催してもいいような行事ではありますが、一定の広さが必要な点と、普段は図書館に来館しない方にも足を運んでいただけるよう図書館利用のきっかけ作りということで、商業施設の中で開催させていただいております。
「こどもの本交換会」につきまして、今チラシが入っている分は水尾図書館と穂積図書館で開催の分を入れさせていただいています。
穂積図書館の場合は、ジョイプラザとはまた別のウェルカムプラザという商業施設内のスペースで開催予定です。
図書館まで入ってこられない方や、たまたまお買い物には来ているけどという方にも、図書館の利用につなげていただけるように開催しています。
「こどもの本交換会」は、各館で時期をずらして2回ずつ開催しています。


委員:とても楽しみになりました。
ありがとうございます。


会長:他、どうですか。


委員:実際にこどもを持つ保護者の立場から資料を拝見し、説明をお聞きしたうえで、資料1の2の事業の取組状況の1番の行事の「図書館を使いこなそう講座」に関して人数がとても少ないことにすごく残念な思いを持ちました。
市内の小中学校は夏休みに入りまして、保護者としてこどもたちと向き合う中で、不思議なもので家にいるこどもたちがソファの上で本を読んでいると何も思わないのに、ゲーム、携帯電話を触っているとイラっとします。
私がこどもの頃の夏休みの過ごし方は虫取りをしたり、プールに行ったり、宿題をしたり、あと図書館に行って本を読むというのが、こどもの過ごし方の一つだったと思います。
ただ今の自分のこどもや茨木市PTA協議会の市内の小中学校におけるネット環境の調査などを見ていると、こどもたちの現状として本を読むよりインターネット、携帯電話を触る機会の方が多いのかなと感じております。
図書館に行ったとしても、クーラーが効いていて実際に友達と会う場、一緒に友達と勉強をする場になってしまっている部分もあるのかなと思っています。
その中で会長がお話されていたように、どうやったら活字の本を利用してもらえるのか、こどもにどのように本に親しんでもらうのか、読みたい気持ちを増やすためにどうしたらいいのだろうと考えています。
このいただいている令和5年度こども読書活動推進の取組実績を拝見したときに、学校での推進とか市立図書館での推進を拝見すると、全てこどもの環境を整える取組みが多いのかなと思っていて、こども自身が図書館に行きたいという思い、こども自身が図書館に行って図書館で何をしたらいいか知る機会がないのかなという印象を受けました。
こどもたちがインターネットで調べものをすると新しい情報や自分の知りたい情報を得られることにより、アドレナリンが出て脳が楽しくなります。
それならば図書館に行って自分の欲しい情報を得られるという楽しさを知れば、インターネットを通じて得られる高揚感につながるのではないかと思っています。
自分で調べたら楽しいよ、わかったら面白いよということを図書館に行けば知りたいことがわかるという楽しみの機会としてこの「図書館を使いこなそう講座」がもっと周知されていれば、こどもたちも図書館に行って主体的に読書活動に親しむと思ったものですから、この人数がなぜ少ないのか分析結果とどのような広報をされていたのか、人数に対しての今後の対策を考えられているのか、この3点についてお伺いできれば幸いです。


次長:使いこなそう講座の定員は5名としています。
年間を通じて行っており、こども向けはこの表には2つ載っていますが、この講座自体は図書館に初めて来て、どう使っていいかわからない人をターゲットにしているので、市広報誌にも載せていますが、基本的には当日に館内放送をかけて「良ければロビーにお集まりください。
書庫も見れますよ。
」という感じでお声掛けしています。
こどもの会の参加が少ないこともあり、今年は「本探しの達人になろう」とか「本を探そう」という行事を夏休みにおにクルぶっくぱーくや穂積図書館でも行います。
どちらも事前申し込みですが、おにクルぶっくぱーくに関してはすぐに定員に達しました。
やり方と広報と場所柄という要因があるので、今年度の結果を見て来年度どう続けていくかを考えたいと思っています。
「本探しの達人になろう」は今年の夏も開催しますので、何人来るかというところも合わせて見ていきたいと思っています。
大人向けに関しては図書館に当日来た人に声掛けが主になると考えています。
広報誌に「相互貸借について」と記載されていても何のことかわからない方も多いので、図書館に来られている方に対してこのようなシステムがあると紹介し、活用につなげたいです。


会長:よろしいでしょうか。
(1)と(2)については一旦話し合いを終了します。
(3)「第3次茨木市こども読書活動推進計画改定」について事務局から説明をいただきます。

 

3子どもの読書活動推進について

事務局から、資料3-1、資料3-2に基づき説明資料3-1:第3次子ども読書活動推進計画の改定について資料3-2:第3次子ども読書活動推進計画の改定スケジュール資料3-3:令和5年度子ども読書活動推進の取組実績と令和6年度の取組

会長:第4次を新たに作成せず、改訂版でいくということですが、基本は5年サイクルで、令和6年現在、国では第5次になりますよね。
こども読書の法律をどう解釈するか、国が作ったらそれを次は都道府県立レベルの教育委員会が後追いして、さらに市町村が追いかける形で取り組んでいて、都道府県レベルで第5次を作ったとこもありますし、国が重点的に置こうとしていることを各自治体に置き換えて作り変えて市町村でも早いとこだと第5次を作っていますね。
やり方としては3次とか4次が5年で終わった後に、次の計画を作るときは前の計画の総括をして、目標に対して達成できたかどうか一旦評価をしてから、また新たに設定する形になりますが、改定ということは5年ほど前に作った計画の部分的には項目や、目標数値とかも現状に合わせて修正をして進めていく方針ですか。


事務局:第3次計画の取組自体は振り返りをして、どうだったかというところを次の計画の中に含んでいきます。
評価を行い、今後の取組も盛り込むので、その部分については第4次を作成することと変わらないのかなと思います。


次長:補足といたしまして、どこの市もそうかもしれませんが、読書というのは強制させるものではないと思うので、計画において目標値は立てておりません。
こうしたい、こういう方向に持っていきたいという計画になっているので、振り返りは行いますが、達成したかしていないかというところではないかなと考えています。
今回改定するにあたって他市の状況も調べたところによると、国は第4次第5次と進めている中で改定と留めているところもありますし、近隣市でも概ね5年とはしているが継続中であるというところもあります。
茨木市の図書館としましても、今回は改定と考えています。
大幅に変わるものがあれば、第4次とするべきだと考えていますが、方向性は変わらないというところで、新しいメディアが増えてきているということと重点を置かないといけない項目が増えてきているという点を反映し、今の計画を改定し推進していきたいというところです。


会長:進め方については、茨木市では図書館が中心になって進めていかれるということですので、協議会の方でも協力していければと思います。


委員:他市の状況を見ていても先ほどおっしゃってくださったように、改定が多いのかなと思います。
今回国の方針としてはこどもの意見聴取の機会を確保という文言が入って来たので、このあたりの対応は一番悩ましいのではないかなと思っています。
今までの公共図書館の使い方や、学校図書館の使い方というのは大人がこういう風に使ってほしいという思いが強かったと思います。
今回こどもの意見の聴取の機会というのは、こどもがどのように学校図書館を使いたいのか、そのような議論の場が必要だと感じています。
中学生の職場体験が何人くらい来られるか、私はわかりませんが意見交換ができる場がもっとあればいいと個人的に考えています。


会長:これから図書館で改定を進めていかれるので、それの状況を見て適切なアドバイス等をしていただければと思います。
要請があれば協力していく方針でよろしいでしょうか。
そうしましたら、今日の案件だけでなく図書館の状況を見て、何か委員の皆さんから意見などございますか。


委員:先日府の方でもこどもの読書活動についての会議があって参加させていただきました。
その中で不読率が高いことを府は認識されていて、大阪府だけでなく近畿圏全体的に不読率は高いため他の地域に比べて近畿はなぜ高いのか議題で出ていました。
学校図書館と市立図書館の連携もされているとは思いますが、ある委員が、学級文庫が充実しておらずこどもの近場になかなか本がなく読まないのではと考え、親から寄附などしてもらい、学級文庫を増やしたら読む人数読む回数が増えたという結果を提案されていました。
学校図書館だけでなく、学級文庫の充実も図っていくのはどうかと思いました。
ただ以前PTAをやっているときに親御さんから学校に図書の寄贈はできないと言われたと思うのですが、このあたりについて今はどう扱われていますか。


会長:図書館としては難しいですね。
基本的にこのあたりをどうするかは学校図書館の学校司書の方が考えるべきことなので、図書館は要請があればどこの図書館でも貸すとは思います。
実際に自治体によっては学校図書館からの要請で希望の学級に対してセット本を貸出ししている図書館もあるのは知っています。
ただ図書館から希望を募る方法を採用している図書館はあまりないと思います。


次長:策定委員の中に学校図書館関係の職員が入っていますので、こういうことをされている学校もありますという紹介をして、考えてもらえたらと思います。


委員:先ほどの話と関連した経験があったので紹介します。
私がいた岡山県の瀬戸内市が人口4万人程度の小さな自治体なので可能なのかもしれませんが、市内の9つの小学校と3つの中学校に移動図書館車で団体貸出の取扱いで学級文庫の貸出しをしていました。
これは希望のある学級にはお貸ししますというかたちで、ほぼすべての学校の全学級で借りてくれていました。
移動図書館が来た時に、学校司書の選書で貸出しをされるクラスもあれば、担任が生徒と一緒に選んで貸出しをしていたクラスもありました。
「こども読書活動推進計画」について、館長がおっしゃっていたように数値目標の上げ方によっては、こどもに対してこれだけ読みましょうとプレッシャーを与える、とりあえず貸出数を増やすなどといったように法律の理念から外れてしまう恐れがありますが、環境整備の点では数値目標を上げられると考えます。
私が在籍していた頃、東近江市では学校司書の配置人数や文部科学省で定めている学校図書標準の達成率を上げていた時期がありました。
全国学校図書館協議会では単に図書標準を満たせばいいというわけではなく、そこの本が利用できないと意味がないので、文部科学省ではそこまで示していませんが全国学校図書館協議会では新鮮度も数値に挙げているので、このような点も数値で評価できるのではないかと思いました。


次長:参考にさせていただきます。
おっしゃるように環境整備については数値目標も可能だと思います。


会長:何か全体でご意見ありませんか。
よろしいですか。
今日の案件については終了しました。
それではこれで令和6年度第1回図書館協議会を閉会いたします。