事務局から資料1に基づき説明
(資料1:コロナ禍での図書館対応と取組)
会長:ここまで中央図書館の取組みについて説明していただきましたが、何か質問やご意見等はありますか。
委員:電子書籍を導入されましたが、コロナ禍の中、来館が難しくなる状況が生まれた中で今後非常に期待されるサービスかと思います。
これにつきまして、当初予算から予定されていたのか、或いは臨時的に補正予算を組まれたものでしょうか。
事務局:以前から導入をしたいということで研究を進めておりましたが、当初予算ではなく、コロナ禍に伴う6月補正予算で対応しました。
会長:他に何かありませんか。
先ほどの図書館全体のお話や仕事の内容などをお聞きになり、ご質問やご意見等はありませんか。
委員:私は、リタイア後、5年前から図書館の音訳ボランティアに参加しております。
私の住居は茨木市の南の方にあり、一番身近で、普段から利用するのは水尾図書館です。
ただ、水尾図書館は書籍数が少なく、自転車に乗って中央図書館へ何度か借りに行っていたというのが、図書館ボランティアを始める前の私と茨木市の図書館との付き合いでした。
仕事をしていたときは、仕事の都合上、大阪市内の図書館を結構利用していました。
インターネットなどを利用しない段階で資料として調べるには、すぐそこで欲しいものが見つかることが私たち利用者にとって一番の目的でした。
先ほどのご説明にあったとおり、今は多岐に渡って図書館の業務が拡がっています。
音訳ボランティアとして、音訳資料を提供するための作業をする中でどんな事業をされているかとてもよくわかります。
本当に熱心にいろいろなことを考えていらっしゃって、図書館の活動の拡がりに驚かされています。
会長:ありがとうございます。
他にもご意見があろうかと思いますが、続きまして、分館の取組みについて説明していただこうと考えています。
それでは、中条図書館長から順番にお願いします。
<事務局から分館の取組みについて説明>
会長:各分館の取組み状況を説明していただきましたが、何かご質問等はありませんか。
委員:水尾図書館で工作行事を実施されましたが、何を作られましたか。
興味があります。
事務局:12月12日(土)午前10時半から、クリスマス時期に合わせて、「紙皿でクリスマスリースを作ろう」というイベントを開催しました。
図書館で紙皿や少し簡単なシールなど用意し、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ペンやハサミは各自で持ってきていただきました。
定員は6組とし、6組の方に参加していただきました。
会長:他に何かありませんか。
これまでの話をお聞きになって、ご意見やご質問などはありますか。
委員:新型コロナウイルス感染拡大防止をふまえ、市立幼稚園でも、消毒をしたり、子育て支援の取り組みの場では、10組限定で参加希望を受け付け、その親子を対象に読み聞かせも行っています。
図書館と同様に幼稚園でも絵本の貸出をしていますが、最初は皆が絵本を共有していいのかというところから始まり、3日間置いている事例を調べ、幼稚園でも同じようにし、今はようやく元通りに貸し出せるようになりました。
人と人との間をとったり、座る位置を決めるなどなど、園児ができるだけ密にならないようにして読み聞かせをしています。
絵本と触れ合うことはとても大事な時間だとしみじみ感じつつも、図書館も幼稚園と同じだなと思いながら聞いておりました。
会長:ありがとうございます。
私からの質問です。
水尾図書館では多くのレーザーディスクを保存されていますが、今は再生機が無くなってきています。
ビデオテープなどが再生できないなどの状況下で、資料の全てが最新のブルーレイやDVDなどに変わっているわけではなく、これらの保存を市立図書館がしていくべきものなのかという議論はあります。
このことに関して他市の現状など何かご存知でしょうか。
委員:16㎜フィルムなどを媒体変換している話は聞いていますが、市販の商業用ビデオやレーザーディスクなどを、現在使えるDVDなどに変換している実績は存じ上げないです。
会長:この件について、とりあえずは利用中止ということになると思いますが、館としてどうしていこうとお考えですか。
事務局:図書館要覧にありますとおり、図書館では現在約4,000枚のレーザーディスクを保管しており、貴重であると考えています。
ただ、市立図書館でずっと保管しておくことが可能かどうかはまだ判断できておりません。
数年前に他市の図書館がレーザーディスクの資料提供を廃止された際、他市町村へ譲渡の呼びかけをされていました。
しかしながら、今はレーザーディスクの再生機が無くなっていますので、希望する博物館などを探すまで保管するのか悩ましく思います。
今、本市図書館では、レーザーディスクを再生できる機械が2~3台ほど残っていると思いますので、頻度が少なくても映画会など、できる範囲で使用できればと考えております。
会長:ありがとうございます。
他に何かご意見やご質問などはありますか。
委員:ビデオテープの貸出が終了したと伺い、一つの時代が終わったと身に染みるところですが、ビデオテープの令和元年度の貸出実績は1,371点で、中でも水尾図書館の488点という実績は他の図書館よりも突出して貸出件数が多いと思います。
ステイホーム中でインターネットの動画配信サービスなどを利用している人も多いかと思いますが、1,371点の貸出が終了するのは少し残念に感じます。
この1,371点の貸出について、どういうジャンルの貸出が多いのかをお伺いしたいです。
事務局:人気があるのはアニメやドラマです。
ビデオテープの発売自体がなくなってから、かなり長い時間が経過し、一つのビデオテープにつき100回以上貸し出されているため、借りられた後のトラブルが年々増えていることから、今回の終了に至りました。
現在本市では、高額のためDVDの貸出は行っていません。
この部分について、今後どうするかは考えていかなければいけないと思います。
委員:アニメやドラマについて、ビデオテープからDVDやブルーレイディスクになって販売しているものもありますので、代替資料として購入する必要があるのかも検討していただけたらと思います。
続いて、レファレンス対応の件数について、令和元年度は相対的にレファレンス件数が少ないという印象を持ちます。
水尾図書館と庄栄図書館が全く0件というのは、あまりにも少ないかと思います。
特に庄栄図書館は庄栄小学校が敷地内にあり、子どもたちからのレファレンスがあってもおかしくないのではと立地的に感じてしまいますが、いかがでしょうか。
館長:レファレンス対応件数については、以前からご指摘をいただいており、極端に増えた時期もありました。
レファレンス件数のつけ方を決め、簡易レファレンスとしっかりとしたレファレンスを分けています。
今回ご指摘の2館については、実績が全く0件というわけではありません。
件数の記入漏れや職員によって捉え方にバラつきがあり0件という結果になってしまいました。
適当な数字を入れるわけにもいかず、このように表示しています。
庄栄図書館は庄栄小学校と繋がっていますし、水尾図書館は子どもから年配の方まで多くの方に利用していただいており、必ずカウンターで何らかのレファレンスを受けていますので、反省しているところです。
会長:他にはいかがでしょうか。
委員:子どもを持つ親としての素朴な疑問ですがよろしいですか。
読書記録帳の対象は、本を読む子どもと保護者のどちらでしょうか。
中身がひらがなで書かれており、子ども対象かと思いましたが、内容を見ると絵本の感想を書く部分があまりにも狭いです。
子どもが学校図書室から読んだ本を書く冊子を頂戴しましたが、とても書きづらいです。
子どもの発達段階で使うノートの行数や行間が違うように、行間が狭いと小さな子どもには非常に書きづらいです。
この読書記録帳は、子どもが書くには幅が狭くて書きづらいですが、大人が書くにはひらがな書きになっており、どういった経緯でこの冊子ができたのかお聞きしたいです。
事務局:読書記録帳はブックスタートの4か月児健診でお配りしています。
子どもが一生懸命書くというよりも、保護者が一番初めに読んだ本などを「覚えておいてね」みたいな感じで記入し、大人になってからこんな本も読んだねといった会話ができるといいなということで配らせていただいています。
もちろん、少し大きくなって自分で書いていただくこともできるよう、ひらがな表記にしています。
委員:もし、この読書記録帳を私がブックスタートでいただいたとすると、いろいろな書類も一緒にもらうため混ざってしまうかもしれません。
例えば、母子手帳に書くようにするなどの方がお母さんたちには使いやすいのではないかと思いました。
事務局:ご意見ありがとうございます。
ブラッシュアップしていきたいと思います。
会長:各館の取組みについて、他にもご意見があろうかと思いますがここで一旦質疑は打ち切り、案件3の「市民会館跡地等整備対策特別委員会の報告について」に進みます。
本日の会場である市役所南館のホワイエから大規模な遺跡発掘調査を行っているのが見えますが、そこに新中条図書館が建つということで、その状況についてご説明をいただきます。