事務局から資料1及び2に基づき説明
資料1平成30年度事業の取組状況資料2平成30年度統計
会長:はい、ありがとうございます。
それでは、ただ今の説明につきまして、何かご質問、ご意見がありましたらお願いいたします。
委員:資料1の2ページ目の上から4段目の図書館を使いこなそう講座ですが、図書館脱出ゲームは子ども向けというお話があったのですが、その他の取組みの回について、参加人数は10人程度ですけども、年齢層はだいたいどのくらいでしょうか。
事務局:どなたでも参加できる形で募集をしておりまして、参加していただいたのはほぼ大人の方ばかりでした。
高齢者が多かったです。
委員:3ページ目のブックスタート事業について、4か月健診で配られた配布人数が98%というのは非常に高い数値ですが、配布されていない残りの2%の子どもたちには配布されていないと思いますが、図書館側から何かアプローチをされているのでしょうか。
事務局:健診日にお渡しできなかった方につきましては、後日、図書館でもお渡しできるようにしております。
また、保健医療課の保健師が家庭訪問するときや予防接種の際にもお渡しするなど、4か月健診以外でも受け取れるよう対応しております。
ですが、2%がどなたかということは図書館ではわかりません。
会長:よろしいですか。
他にはいかがですか。
おわかりになったら教えてほしいのですが、全体的に利用人数や冊数が減っているのですが、3月は増えていますね。
考えられる理由は何でしょうか。
また、穂積図書館の利用減が全体に比べるとそれほど大きくないということですが、広域利用の影響が大きいと考えてよろしいでしょうか。
事務局:穂積図書館につきましては、広域利用の影響が大きいと思われます。
なお、3月につきましては、3月初めに水尾図書館と穂積図書館で蔵書点検をした関係で利用が少なく、中条図書館と庄栄図書館については前年度に比べ、3月の開館日が1日多くなっています。
また、月ごとに見ると、3月は前年度より土日の数が多かったです。
会長:ありがとうございます。
他にいかがでしょうか。
委員:資料のことではないですが、障害者サービスの状況について、お伺いしたいのは、障害差別解消法が施行されてそろそろ3年経ち、滋賀県では、法律が施行される前は、図書館の障害者サービスをやっていても、そんなに、障害のある方が図書館に具体的な要求としては声としてあがってこなかったり、できないことはしょうがない的なところがありましたが、法律の性格が、そうではなく、同じサービスをしなさいという前提ですよね。
合理的配慮か基礎的環境整備かどちらかの対応をしなさいと。
施設の整備を含めて、サービスのやり方など、かなり声が上がってくるようになってきたような感じを受けますが、茨木では以前からいろいろな障害者向けのサービスをされているので、日ごろからよくお話をされていることと思いますが、法律が変わり、私が館長の時に言われたのは、法律施行から1年も経っているのに何もしないのかということを言われたことがありますが、そのようなことは現場とかではどうでしょうか。
事務局:障害者差別解消法施行に合わせまして、今までの視覚障害者サービスだけでなく、窓口でも、合理的配慮ということが普通だということを職員間で意識し、手話とまではいかないですが、筆談での対応ですとか、施設面で大丈夫かという確認をしてきました。
また、法の施行だからではなかったのですが、同じ時期に、視覚障害者サービスの対象者の拡大を行い、視覚障害だけでなく、活字による文字の認識が困難な方々も対象に含めた結果、若い発達障害の方などにも、サピエの利用がほとんどになりますが、登録いただいて、ご利用いただけるようになりました。
特に強くこれをというような声は特にいただいていない状況です。
委員:私が経験したのは、視覚障害のある大学生から、リクエスト対応として普通に本を利用している人と同じタイミングで資料提供してほしいという要望がありました。
これまではすぐ作れませんと断ってました。
具体的には、テキスト本を作ってほしいという要望がありました。
そういったものはすぐには作れませんとお答えすると、それは差別だと言われたことがあります。
実際に、立命館大学などは、できるだけ早く提供するということで、多少間違いがあっても、とりあえず教科書のテキスト化をされているようですが、同じようなことができるのではと言われたことがありまして。
会長:今の質問に関わってですが、資料1の3ページのボランティアグループについて、グループ藍野とバラの会のそれぞれのボランティアの人数がわかれば教えていただきたいですし、確か事業計画の中で育成というか、そういう講習会を開かれながら人数の拡大を目指してこられたのではないかと思われますが、そういったところを含めて、今の國松さんの例がある程度解消していく可能性があるのかをお答えいただければと思います。
事務局:2団体の現在の人数ですが、グループ藍野が21人、バラの会が20人となっております。
グループ藍野につきましては、今年度新たに募集を行いまして、現在、15名程度に入門講習会を受講してもらっています。
バラの会の方からも、人数が減ってきているというようなことを聞いており、募集を考えなくてはいけない時期かと思っております。
また、リクエストに応じられるスピードですが、以前に比べ、サピエ等の全国からの取り寄せがかなり早くできるようになりましたので、以前のように作らないと応えられないというようなことはずいぶん少なくなってきているように思います。
特に、点字図書館などは、話題の本はすぐに作成に取りかかられる傾向であると聞いており、もし作品ができあがっていればそちらに申し込めば、以前に比べれば、リクエストに早く答えられるようになっています。
会長:細かいことですいません。
何タイトルくらいリクエストで作成されたのですか。
事務局:昨年度の作成状況は、録音図書で8タイトル、点字図書で42タイトルを作成しております。
毎月図書館で実施しています読書会の作品を貸し出しており、それに付録ということで作者解説などをそれぞれ作成して添付しております。
後は、マガジンと言っていますが、ボランティアグループからのお便りをそれぞれ3タイトルずつ作成しております。
会長:8タイトルはリクエストがあっての数なんですね。
事務局:リクエストの他に、自主的に作成しているものもあり、それが8タイトルです。
利用者からのリクエストは、早く提供できるよう取り寄せたりして提供していますので、グループ藍野やバラの会が作成するのを待って提供しているのはかなり少ないです。
会長:リクエストでの作成はほとんどないということで。
事務局:はい。
できるだけ早く提供したいと考えていますので、取り寄せできるものがあれば取り寄せて提供しています。
委員:バリアフリー映画会ですが、どういう方がいらっしゃいますか。
目の不自由な方、それとも耳の不自由な方ですか。
事務局:視覚障害の方や聴覚障害の方ですとか、精神障害の方もいらっしゃいます。
また、一般の方も多数いらっしゃいます。
委員:年1回ですか。
事務局:年1回です。
といいますのは、住友商事が実施している事業で提供を受けておりますので、そちらが1つの館で年1回という条件になっているため、年1回です。
委員:年1回よりもちょっと増えたらいいなと思いまして質問しました。
やはりそういう機会はなかなかご存知でない。
それに比べて映画会は2,090人の参加となっているので、さっきおっしゃったボランティアの方が解説しながら上映するとかは無理なんですか。
提供されたものも必要ですけど、図書館独自でそういうことはできないものですか。
館長:図書館の映画会で使っているものは古典的なもの、著作権が切れたものを使用しています。
バリアフリー映画会は、新作でも著作権がOKな映画です。
許諾をもらえているので、新しい映画を見ていただくことができるので、好んで来ていただいてるところはあります。
古い映画でというのであれば、できないことはないですが、それで皆さんにそこまで集まっていただけるかが大きいかと思います。
題目にも大きく左右されると思います。
委員:今は映画がネットでも見れますものね。
バリアフリー映画会での解説はどのようなものですか。
例えば音声解説のテレビを見ると、出入りとかまでの場面をずっと言葉でおっしゃいますよね。
それは目が不自由な方ですよね。
事務局:そうです。
音声解説と字幕の両方が入っています。
会長:いずれにしても、障害者の方への様々な取り組みは、時間も人力も必要になってくるところもありますし、持てるこちらの資源といいましょうか、そういったものを見ながらバリアフリーを進めていっていただければと思います。
委員:このボランティアの方々は全くの無償なんですか。
事務局:グループ藍野とバラの会につきましては、会員個人ではなく、会に図書館から報償金を出しております。
おはなし会ボランティアと図書館ボランティアにつきましては、個人の活動として、個人の方に報償金をお支払いしています。
友の会「萠」の会の方につきましては、自主的に活動をしていただいているということで、図書館からはお支払いすることはなく、皆様のご意思で、無償で活動をしていただいております。
個人にお支払いする報償金につきましては、交通費程度ということでさせていただいています。
委員:労力がかかるお仕事なんで、まったく無償で長く続くのかというのがありまして。
今、若い方はほとんど、無償のボランティアでは人が集まらないので、今されている方はご年配の方かと想像するんですけど、その方がいなくなったときに、次にそういうことをされる方がどれだけ育つのかということもあるので、全く無償というのも厳しいかと思い質問しました。
委員:図書館は本を扱うので、無償だから大目にみてもらっているところがあり、有償になると完全に著作権が関係してきますので、いろんな許諾をとらないといけない。
お金を出すというのは難しいかと思います。
交通費程度を出すならいいんですけどね。
委員:交通費程度に出ているんであればよかったなと思います。
会長:後は、グループに対して。
委員:団体にですね。
他の活動に使えるということですよね。
会長:そうですね。
少しでもこういうボランティアの人たちが増えていってということを願うだけですね。
委員:それともう一点よろしいでしょうか。
読み聞かせの講座で、どういうふうな進め方をされているか。
例えば、前で本を読まれて、親子でお話されたりとかされているんですか。
この親子で絵本で遊ぼうとか。
たぶん夏休みもありますよね。
どういう感じでされていますか。
事務局:子どもと保護者のための読み聞かせ講座といいますのは、主に、乳幼児のお子さんをお持ちの保護者の方に、お子さんと保護者の方に一緒に参加していただき、最初は手遊びであったり、歌であったり、その中で絵本を見ていただいたりとか、ご家庭でも気軽に楽しんでいただけるようにということで、講座を開催しています。
ブックスタートの後、幼稚園にお入りになるまでの間に、ご家庭で絵本に親しんでいただけるようにということで、読み聞かせ講座というと、読み聞かせを教えるイメージをもってしまいますが、実際はご家庭でも楽しく絵本を使って楽しんでいただくようにといった内容の講座になっています。
もう一つは、子どもの本の読書講座になります、この講座については、学校で読み聞かせのボランティアをしてみたいとか、お子さんに読み聞かせをしてみたいと思われる方に、一番最初に入門的に始めていただけるための講座という位置づけでやっています。
読み聞かせのやり方とかこんな本がよく使われているといった絵本の紹介とかそういった内容になっています。
委員:本嫌いになるのが、だいたい強制されて読むとか、親が今読んだ本をどう思うとかを逐一質問したり、それが正解でないと何か言われたりするうちに嫌になったり、子どもが想像するのを妨げたりするという話を、本の先生といいますかそういう方に聞いたことがありまして。
そういう知識がないと、この話はどういう内容でどういうことを言いたかったんやろうとか、細かいことまで親が聞くとか、義務化してしまう。
例えば一日1冊読みなさいとか。
絵についてもどう解釈するかとかといったNGなことがけっこうあるらしく、私も講座を受けて初めて知ったんですけど、自分の子どもにもやってしまっていたと。
子どもが本を好きじゃなくなったのはそういうところからだったと今反省しています。
そういったことをやりがちと思うんです。
本を読むだけでなく、親としてやりがちな講釈をつけるとかではなく、情緒的なことを大事にとか、心を育てるといったそういうお話があればいいかなあと思います。
単に読み聞かせだけでなく、流し読みもあまり心に残らないっていいます。
学校では、30分くらい、朝の読書会で短編とか読まれているんですか。
委員:朝は、1週間をモジュール学習・朝会・読書の時間で過ごしています。
モジュール学習では、45分の授業を三分割した、15分で1コマになるものが週3回あります。
残り2日あるうちの一つが学校朝会と児童が中心の児童朝会、もう一つは読書という形で週5日間、多くの学校でされています。
私のいる東小学校は、地域の方や保護者さんからボランティアを募り、キッズサポーターさんとして読み聞かせをしていただいています。
そのときに、子どもたちが興味を持つというところと合わせて、今お話ししていただいた中にもあったような、子どもたちの感性を大事にするというところで、あまり学習的に読むというよりは子どもたちの読み幅を広げるという形で、楽しむ部分を大きくテーマにして読み聞かせをしていただいています。
そういった読み聞かせは、各校のボランティアさん事情によるところがあり、全部の学校がそうかというと現状違うところがけっこうあって、東は恵まれていると思いますし、学校と地域の方が連携できている部分で、もう少しほかの団体さんにも関わってもらい、大型紙芝居をしていただいたり、図書室を使ってイベントを開いていただいたり、図書室の掲示を季節のものに変えていただいたりしています。
本日の最初に梅雨の話があったんですけども、梅雨だから蛙の本をいっぱい置こうとか、雨にまつわる本をたくさん置こうとか、今は茨木市教育委員会の方でつけていただいている図書支援員さんという加配で1名来ていただいている先生のおかげで、今は常時開けて置けるものやコーナーとして充実させられるようになりました。
以前に比べれば、本に親しむ機会は増えたかなというところはあるんですけど、支援員さんは我々と勤務形態が違うので、なかなか話しあう時間はないなど、いろいろ課題はあります。
以前に比べたら子どもたちの読みの幅は広がっているんじゃないかと思われる部分もあります。
子どもたちが本嫌いにならないというところは難しさを感じています。
国語で、読む力と興味関心が広がるという部分とを、子どもたちの中では、なかなか線を引けないところがあって、国語が嫌いだから本を読まないとか、親しむ一歩前のところに勉強が関わってきたりするんで、僕らも集まって先生方で研究しています。
調べる方の研究は進んでいくんですけど、どう活用していこうかとか、図書館を調べるセンターとしての役割をどう担っていくかは、ここ数年、我々が研究する事業を行ったりして、だいぶ広がってきているんですが、読みを広げる、楽しさを伝えていくという部分はすごく僕らも毎年課題となっています。
どういう授業をしたら子どもたちは楽しんでくれるか、実践が知識的に足りない部分も併せて、僕もここでまた勉強して持ち帰りたいと思っているので、教えていただければと思います。
委員:やはり楽しんで親子で読めたら。
今語彙も少ないですよね。
“やばい”だけで終わったりとか。
それでけんかやいじめになったり。
とにかくコミュニケーション不足と語彙力や読解力が低いとか言われているので、幼児期にもっと楽しめる読書を、義務化でなく、親子で語り合う時間とか、何冊読んだからどうのではなく、本の中に書いてある主人公の気持ちとかを一緒に考えるとか、人の気持ちを考えられるというそういう本の読み方が大事かと思います。
なかなか学校にあがるとそれが難しくなってきて、だんだん読まなくなる。
スマホの普及もあるが義務化や押し付けられた反面、読書が少なくなっているのかと心配になります。
会長:いろいろお聞きになりたいこともあると思いますので、またその他のところで時間をとらせていただきます。
案件1については以上でよろしいでしょうか。
続きまして、案件2に進みます。
令和元年度事業及び予算について、事務局から説明をお願いします