最後に、
委員の皆様から、茨木市の図書館について何かご質問等がありましたらお願いします。
委員 : 新型コロナウイルスの対応についてですが、長期化する見通しにあります。
長期化に伴い、従来は来館型サービスでしたが、これを非来館型サービスに変えていかなければならなくなりますが、どのように市民サービスを行われるのか考えをお聞かせいただきたい。
館長 : 大阪府内は閉館している図書館が多いです。
茨木市も3月2日から閉館しており、どうにか来館できない方へのサービスができないかという話をしています。
具体的には難しいところがありますが、実際に変えたという点では、電話予約について、今までは冊数を絞っていましたが、予約最大冊数の20冊まで受け付けしたり、レファレンスを電話及びメールで受け付けるようにしました。
しかし、宅配での貸出は宅配費用がかさんだり、電子書籍も費用がかさむため、今すぐ対応ができない状況です。
これが長期化した場合は、そういったところも考えていく必要があり、ホームページが中心になりますが情報発信していくしかないと考えています。
実際に半年など長期化するようであれば、どういうサービスができるかを館内でしっかりと検討していかなければならないと考えています。
会長 : 「おもしろい本みつけた」の新号について何かありますか。
館長 : 年2回発行しておりまして、春夏版ができましたので、委員の皆様にもお配りしております。
学校が始まって早々に配布する予定でしたが、学校が無事に始まりましたら配布します。
委員 : 子どもたちは家に居て退屈なので、今が一番本を読みたいと思います。
中之島図書館に用事があって行くんですけど、昔のやり方は本を選んでカードを出したら持ってきてくださいました。
もしかしたら、今ならインターネットとかで申し込んで窓口で受け取るといったことになるんでしょうか。
何とかしていい本を子どもに提供したいですね。
申込用紙を図書館のポストに入れるなど、対応を是非お願いします。
館長 : 今までインターネット予約できる人はパスワードを持っている人ということが前提でしたが、この度のコロナウイルスに伴い、予約用紙もインターネットから印刷できるようにホームページに様式を掲載しています。
また、自宅に予約のカードを持って帰っていただけるよう、入口にたくさん置くようにしています。
会長 : 平均して1日何冊くらいの予約処理をされていますか。
先ほどから聞いていますと、結構件数があるようにお聞きしましたので。
委員 : 去年11月に開館しました長浜市の図書館が長期休館していた際、予約の受け渡しだけを対応していましたが、思っている以上に予約を取りに来られ、時間によっては混雑しました。
ちょうどコロナウィルスの話が出ましたが、近畿でも地域によってまちまちの対応で、滋賀県内の図書館は全館開館しています。
彦根市で感染者が1人出たときにしばらく休館していましたが、3月25日に開館しています。
京都は半分が開館し、半分が閉館しています。
大阪は閉館していますよね。
館長 : 地域によりますが、府の南の方の図書館は結構開館していたりします。
委員 : そういう状況ですが、滋賀県では、学校が休みになった時に、基本的には図書館には行くなという指示が学校から出ていましたので、子どもたちが来ても借りる本を急いで借りて帰ってもらう対応をしている図書館が多く、短い時間でもたくさん借りられるように、入口付近に、学年別に、セットではないですが、選ばずにすぐに借りて帰られるよう本を職員が選書している館や30~40冊程度をすぐに借りて帰られるようにしている館もありました。
埼玉県の加須市で、小中学生は図書館に入ってはいけないという表現の看板を掲示し問題となりましたが、どうしてもそういった表示は出しにくいです。
滋賀県では、開館していますが、長居しないでねという対応しかできず、公共図書館の対応として、世代によって図書館の中に入ってはいけないといった対応はできませんので、館内放送などをしています。
ヨーロッパでは、図書館だけ開いている国がありましたが、今は閉めています。
滋賀県は今のところ感染者が少ないですが、今後増えてくると、同じことが起こるかもしれません。
委員 : 図書館の職員が福袋を作っているのをテレビで見ました。
テーマに沿った本を集め、袋に貼ったバーコードで中身を把握し、後は利用者に渡すだけということでした。
何かアイデアを出されて、固定している現状を打破していただき、子どもにいい本を届けていただきますようお願いします。
頑張ってください。
会長 : 貸出した本にコロナウイルスが付着して感染することが危惧されますが、消毒とかしている図書館はあるのでしょうか。
委員 : 殺菌ボックスなどですね。
館長 : どこかの図書館が本を消毒液で拭いているとホームページに掲載されていましたが、消毒液が少ない中で、その消毒液を利用者の手に使うべきか本の消毒に使うべきか悩ましく思います。
この件について、電話で問い合わせがあります。
本市では消毒をしていませんと答えています。
委員 : 大阪府内で、図書館によっては予約本のサービスも一切停止しているようですが、茨木市は予約の受け渡しはすると決定した理由は何でしょうか。
館長 : 資料提供を一切やめるのは避けたく、大阪北部地震のときもそうでしたが、図書館は情報提供の施設ですから、できるだけ情報や資料は提供したいと考えました。
こういう状況で何ができるかを館内で話をした際、滞在時間を減らすことで、予約本の受け取りはできるということで、予約サービスは継続することにしました。
委員 : 予約本はどうやって受け取られるのですか。
館長 : 分館及び分室は手渡ししています。
中央図書館では予約受取コーナーで、利用者ご自身に受け取っていただいています。
委員 : 閉館しているのに中に入って受け取れるのですか。
館長 : 閲覧室に入れませんが、予約コーナーやカウンターまでは入っていただけます。
今日は月曜日の定例休館日のため閉まっていますが、通常の開館時間中は入口を開けています。
委員 : 市PTAの会議で話題に上がるのが、いつ学校が再開し、再開されるのであればどのように再開され、それは子どもたちにとって安全かといった話題が多いですが、図書館はいつ頃開館されますか。
ここまで長引くことを想定されていなかった中での話になると思いますが、学校で3密をクリアすることは難しい中、図書館は会話がさほどなく、空気もきれいですし、学校よりも濃密接触が少ないのであれば、開館できなくもない中で、どういう状態になれば開館になるのでしょうか。
館長 : 3密ですが、1m以上の間隔をあけるとか、定期的に換気できるとかありますが、図書館で1m以上あけることは中々難しいです。
中央図書館ほど広ければ人の入り具合を調整できるかもしれませんが、実際に図書館で入場制限をできるのか、人と人の間を、どれくらいあければいいのか、席を置くのか否か、さらに、感染が急速に拡大する中で、開館してサービスを提供することが望ましいのかという点などを踏まえて検討する必要があります。
委員 : 予約を引き取ることができる茨木市のサービスは、そういうことをやっていない市に比べてありがたいサービスですが、小中学生にとって、予約することができない子がいれば、予約ができても、自分で読みたい本は直接図書館の本棚の中から本を見て選び、こういう本があるから、関連したこういう本も読みたいといった一連の流れによって読書が成立している場合もあると思います。
図書館に行きたい、図書館に行って選びたいといった意見がありましたものでお聞きしました。
館長 : その通りだと思います。
会長 : 図書館単独で開館を決定できるのですか。
館長 : 図書館単独で決定することは難しいと思います。
図書館として、このような対応を検討したので開館したいという提案をすることはできると思います。
どう3密をクリアするかを検討し、そろそろ開館という話を進めていましたが、この週末から大阪で急激に感染者が増えてきましたので、どうしたものかと考え直しているところです。
会長 : それでは、以上を持ちまして、本日予定しておりました議事を終了しました。
これをもちまして、令和元年度第3回茨木市図書館協議会を終了します。
ありがとうございました。