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中央図書館(総合窓口)
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令和元年度 第3回図書館協議会会議録

日 時:令和2年3月30日(月)午後2時から午後3時30分
場 所:中央図書館 2階 多目的室
出席者:(敬称略)
【委員】 竹島(会長)、長澤(副会長)、川野、國松、野村、森

【事務局】 乾(部長)、吉田(館長)、中川、中村、濱口、後藤、中濵、川越、藤井、河原、

案 件:

  1. 令和2年度重点目標(案)について
  2. 令和2年度事業計画(案)及び予算について
  3. 第3次茨木市子ども読書活動推進計画について(報告)
 

開会

会長 : ただ今から令和元年度第3回茨木市図書館協議会を開催させていただきます。
本日は、8人中6人の委員の皆様にご出席をいただいており、茨木市図書館協議会規則第3条第2項の規定により、過半数の出席がございますので、会議は成立いたしております。
本日は、当協議会の会議を傍聴したいとの申し出がございますので、ただいまから入室をしていただきます。

【傍聴人入室】

再開いたします。
それでは、本日の案件1「令和2年度重点目標(案)について」を議題といたします。

事務局から説明をお願いします。

 

1 令和2年度重点目標(案)について

事務局から、資料1「運営方針及び令和2年度重点目標(案)」に基づき説明

会長 : はい、ありがとうございます。
それでは、ただ今の説明につきまして、ご質問及びご意見がありましたらお願いします。
いかがでしょうか。
 それでは、私から1点お伺いします。
 市民会館跡地エリアの整備事業は令和5年の開館を目指しているということですが、今はどういう段階にあるのかわかる範囲で説明をお願いします。


館長 : 今年の1月に設計業者と施工業者が決まりました。
そこで、これからどのように館を運営していくかを来年度決めていくことになっています。
 この施設の特徴としましては、公開プレゼンテーションの際に、施設のどこでも本が読めるということが挙げられていまして、施設のあらゆる階に図書館が入る形を想定されています。
図書館としましても、初めての取り組みになる部分もありますので、来年度は、どのように本を管理できるかを含めて、どういった形が一番いいのか、図書館及び子育てなどの一緒に入る課との間でどのような連携をしていけるかについて、来年度調整を進めていきます。


委員 : 中条図書館を新しく作っていく中で、市民がこんな図書館にして欲しいといった意見を言う場はありますか。


館長 : 今後、施設全体のワークショップを行っていくということを聞いています。
それは、図書館だけでなく、施設全体という形でそういう場を設けられるということです。


委員 : 図書館を中心とした意見を聞ける場があるかもしれないということでしょうか。


館長 : 施設全体のワークショップの中でやっていくことになります。
この施設については、これまで、市民の100人会議などで、どういった施設にしたいかといった市民に対して意見募集を行ってきており、今後も、広く意見を求めていくことになります。
ただし、図書館だけに限定することは難しいと思います。


委員 : 子どもたちの意見が、直接伝えられるような物を作ってほしいですね。
100人会議とかワークショップの写真や風景を見ると、結構高齢者が多い気がします。
私は、子どもたちがインターネットを通してできることを図書館でしていただきたいと考えています。
家にパソコンがある家庭とない家庭の差がすごいんですね。
いつでもパソコンを使える子と、家に1台もなく、学校でも使用できる機会がない子がパソコンで何かしたいという時にできる部屋が図書館にあればいいなと私は考えています。
中央図書館では今もインターネット利用がありますが、大人による使用という感じがするので、子どもがいつでも体験でき、そこにスタッフが居て、読書と同じぐらいの感覚で子どもが情報を得たりプログラミングなどのアドバイスができたらいいなと考えています。


館長 : コンピュータは来年度学校教育の方で国から力を入れるという話を聞いていますので、ある程度はそちらで解決できるかと思います。
中央図書館のインターネットは、現在、子どもにも使っていただけますが、何でもかんでも見れるというのではなく、調べるために使っていただくことが図書館のスタンスであると考えています。
どうしたら子どもたちが使いやすくできるかを考えていく必要はあると思います。


委員 : 調べるのは遊び感覚という感じがあるんです。
パソコンを家で触れない子がいるというのは、自宅にパソコンがある子と比べてすごく差が出るので、それを学校だけで補うことは難しいと思います。
自由に子どもが、パソコンが触れ、調べものをし、いろんなことを学べるといった新しい形の図書館もいいなと思っています。


館長 : 参考にさせていただきます。


会長 : 他によろしいでしょうか。
それでは、これをもちまして、案件1の「令和2年度重点目標(案)について」を終了します。
続きまして、案件2の「令和2年度事業計画(案)及び予算について」について、

事務局から説明をお願いします。

 

2 令和2年度事業計画(案)及び予算について

事務局から資料2「令和2年度図書館事業計画(案)」及び3「令和2年度図書館予算」に基づき説明

会長 : はい、ありがとうございます。
それでは、ただ今の説明につきまして、ご質問及びご意見がありましたらお願いします。


委員 : 13番の点訳ボランティア入門講習会について、具体的な講習の内容を教えてください。
というのも、障害者サービスの分野において、点字を使った活字の図書を作るのはかなり機械化が進んでいます。
サピエもありますし、点字になっていないものも、今、大学などではOCR機能でフォント変換し、テキスト版と点字版はすぐにできる時代になっています。
点字を打つのを簡単にできる中で、ボランティアにどういうことをお願いするような講習をされるのかを教えていただきたい。


館長 : 全13回ですが、ご指摘のとおり、今は点字もパソコンでできるようになっていますが、点訳ボランティアを募集しましても、音訳ボランティアやおはなしボランティアよりも担い手が集まらない現状です。
ボランティアとしての心得、点字の概要、視覚障害者の状況、点字の教則の基礎のほか、パソコンではなく、実際に点字版を使って打つ作業なども講義に入っております。


委員 : 実際に講義を受けられた方が図書館で行うサービスに関わることがあるのでしょうか。


館長 : 講習を受けられた方は必ずこのグループに所属していただくということを条件に講習を受講していただいています。
入会した後は、先輩方と一緒 に、パソコンで作成したり、簡単なものであれば、図書館の手すりなどに点字シールを作って貼っていただいたり、自動販売機のボタンの下に点字シールを貼っていただくなどといった活動をしています。
サピエのプリントアウトを依頼することもあります。


委員 : よくわかりました。


会長 : 他にありますか。


委員 : 20番の読書記録帳ですが、どういったものを配布されますか。


館長 : お子さんの読書記録を残していただきたいということで、読書手帳も検討しましたが、学校で始められているところが多いということで、子どもが初めて笑った本やお母さんが初めて読みきかせた本や子どもが初めて声を出して読んだ本などを書いていただけるよう、母子手帳くらいのサイズで8ページ程度のものを作成し、ブックスタートで本と一緒に配ろうと考えています。


委員 : 読書手帳の目的は何でしょうか。


館長 : 目的ですが、子どもが大人になった時に母子手帳と一緒に読書記録帳を渡してもらい、子どものときにこういった本を読んだよねと振り返ってもらえたらと考えています。
先日、親子で小さい頃に読んだ本の話をするということを伺いました。
例えば、子どもが20歳になった時や自分に子どもができたときなど、あの頃こんな本を読んでもらったよねとか、こんな時に笑っていたよねなど、小さい頃に読んだ本について、家族で話をしていただけたらと考えています。
子どもが大人になり、母子手帳をご本人に渡されるという話をよく聞きますので、同じような感覚で渡していただけるよう、母子手帳と同じサイズを予定しています。


会長 : 他にはいかがでしょう。
参考までに、18番の外国語の読み聞かせは、どちらの大学の学生を予定されていますか。


館長 : 当初の予定では、市内にある立命館大学、追手門学院大学及び梅花女子大学などです。
オリエンテーションの時にチラシを配ることを予定していましたが、コロナウイルスの関係でオリエンテーションの実施が不確定なため、若干時期がずれると思われます。
 市内の大学には、結構、留学生が通学していることや小学校で日本語を母語としないお子さんが増えていることを踏まえ、外国語で本を読んでくださる方がいるといいなということで、今回初めて大学に働きかけようと考えています。


委員 : 外国語はどの語学を予定されていますか。


館長 : 本がないと読んでいただけませんので、府立図書館が所蔵されている、韓国語、中国語、ベトナム語、英語などを考えています。


委員 : 18番の外国語の読み聞かせについて、何回か研修を考えていらっしゃいますか。


館長 : 中央図書館に数回来館していただき、読み聞かせの仕方などの話をしてから、実際に読み聞かせをしていただく予定です。


委員 : 本があることが前提ですが、留学生自身がその国の物語や昔話などを簡単な絵で描いた紙芝居などを読むような形式のものを、留学生自身が読むというのはどうでしょうか。
また、本を前提にすると、ベトナムとか少数の国もありますので、留学生に日本の訳した本を読んでもらってはどうでしょうか。
この間行った作品展では、留学生が自分の心の中にある風景を言ってそれを描いてくださり、留学生の心がすごく良くなったということがありました。
自分の国の故郷のいい話を聞かせてあげたいという留学生もいるかと思いますので、そういったことも考えていただいてはどうでしょうか。
そのような事を発信できて良かったという声を聴きましたので、本ありきではなく、絵などそういったのも楽しいかなと思いました。


館長 : 参考にさせていただきます。


会長 : 外国語の絵本の読み聞かせという大変楽しい事業に踏み切られますが、事業に参加される子どもさんがどれくらいいるのか少し気になりました。
その辺を並行しながら事業をお願いします。
 その他に何かありますか。


委員 : 22番の絵本の広場の面展台づくりについて、対象は一般の方ですか。


館長 : 一般の方のほか、学校とかで読書に関わられている方などを想定しています。
原則、2個作っていただき、1個を図書館に寄付していただき、それを施設等に貸出しできればと思います。
2回のうち、1回目は読み聞かせの仕方などの講習を受けていただき、2回目に作っていただくようなセットとなった講習です。


会長 : 全体的に大変多くの事業を企画していただき、職員も大変かと思いますが、新型コロナウイルスによって4月からの事業に影響が出てこないかという心配もありますが、無理をなさらず、様子を見ながら取り組んでいただきたいと思います。
他に意見がなければ、以上で案件2を終了します。
 それでは、案件3「第3次茨木市子ども読書活動推進計画について」の報告をお願いします。

 

3 第3次茨木市子ども読書活動推進計画について(報告)

事務局から資料4「第3次茨木市子ども読書活動推進計画」に基づき説明

会長 : はい、ありがとうございます。
それでは、ただ今の説明につきまして、ご質問及びご意見がありましたらお願いします。
パブリックコメントに対する質問と回答について、何かコメントはありますか。


館長 : 本日、この会議の終了後、計画及びパブリックコメントの結果を公表させていただきます。
ホームページに掲載させていただきます。


会長 : この計画につきましては、これまで協議会でもご審議いただいた内容ですので、皆さんもご承知のことと思います。
 

 

その他

最後に、

委員の皆様から、茨木市の図書館について何かご質問等がありましたらお願いします。


委員 : 新型コロナウイルスの対応についてですが、長期化する見通しにあります。
長期化に伴い、従来は来館型サービスでしたが、これを非来館型サービスに変えていかなければならなくなりますが、どのように市民サービスを行われるのか考えをお聞かせいただきたい。


館長 : 大阪府内は閉館している図書館が多いです。
茨木市も3月2日から閉館しており、どうにか来館できない方へのサービスができないかという話をしています。
具体的には難しいところがありますが、実際に変えたという点では、電話予約について、今までは冊数を絞っていましたが、予約最大冊数の20冊まで受け付けしたり、レファレンスを電話及びメールで受け付けるようにしました。
しかし、宅配での貸出は宅配費用がかさんだり、電子書籍も費用がかさむため、今すぐ対応ができない状況です。
これが長期化した場合は、そういったところも考えていく必要があり、ホームページが中心になりますが情報発信していくしかないと考えています。
実際に半年など長期化するようであれば、どういうサービスができるかを館内でしっかりと検討していかなければならないと考えています。


会長 : 「おもしろい本みつけた」の新号について何かありますか。


館長 : 年2回発行しておりまして、春夏版ができましたので、委員の皆様にもお配りしております。
学校が始まって早々に配布する予定でしたが、学校が無事に始まりましたら配布します。


委員 : 子どもたちは家に居て退屈なので、今が一番本を読みたいと思います。
中之島図書館に用事があって行くんですけど、昔のやり方は本を選んでカードを出したら持ってきてくださいました。
もしかしたら、今ならインターネットとかで申し込んで窓口で受け取るといったことになるんでしょうか。
何とかしていい本を子どもに提供したいですね。
申込用紙を図書館のポストに入れるなど、対応を是非お願いします。


館長 : 今までインターネット予約できる人はパスワードを持っている人ということが前提でしたが、この度のコロナウイルスに伴い、予約用紙もインターネットから印刷できるようにホームページに様式を掲載しています。
また、自宅に予約のカードを持って帰っていただけるよう、入口にたくさん置くようにしています。


会長 : 平均して1日何冊くらいの予約処理をされていますか。
先ほどから聞いていますと、結構件数があるようにお聞きしましたので。


委員 : 去年11月に開館しました長浜市の図書館が長期休館していた際、予約の受け渡しだけを対応していましたが、思っている以上に予約を取りに来られ、時間によっては混雑しました。
ちょうどコロナウィルスの話が出ましたが、近畿でも地域によってまちまちの対応で、滋賀県内の図書館は全館開館しています。
彦根市で感染者が1人出たときにしばらく休館していましたが、3月25日に開館しています。
京都は半分が開館し、半分が閉館しています。
大阪は閉館していますよね。


館長 : 地域によりますが、府の南の方の図書館は結構開館していたりします。


委員 : そういう状況ですが、滋賀県では、学校が休みになった時に、基本的には図書館には行くなという指示が学校から出ていましたので、子どもたちが来ても借りる本を急いで借りて帰ってもらう対応をしている図書館が多く、短い時間でもたくさん借りられるように、入口付近に、学年別に、セットではないですが、選ばずにすぐに借りて帰られるよう本を職員が選書している館や30~40冊程度をすぐに借りて帰られるようにしている館もありました。
 埼玉県の加須市で、小中学生は図書館に入ってはいけないという表現の看板を掲示し問題となりましたが、どうしてもそういった表示は出しにくいです。
滋賀県では、開館していますが、長居しないでねという対応しかできず、公共図書館の対応として、世代によって図書館の中に入ってはいけないといった対応はできませんので、館内放送などをしています。
ヨーロッパでは、図書館だけ開いている国がありましたが、今は閉めています。
滋賀県は今のところ感染者が少ないですが、今後増えてくると、同じことが起こるかもしれません。


委員 : 図書館の職員が福袋を作っているのをテレビで見ました。
テーマに沿った本を集め、袋に貼ったバーコードで中身を把握し、後は利用者に渡すだけということでした。
何かアイデアを出されて、固定している現状を打破していただき、子どもにいい本を届けていただきますようお願いします。
頑張ってください。


会長 : 貸出した本にコロナウイルスが付着して感染することが危惧されますが、消毒とかしている図書館はあるのでしょうか。


委員 : 殺菌ボックスなどですね。


館長 : どこかの図書館が本を消毒液で拭いているとホームページに掲載されていましたが、消毒液が少ない中で、その消毒液を利用者の手に使うべきか本の消毒に使うべきか悩ましく思います。
この件について、電話で問い合わせがあります。
本市では消毒をしていませんと答えています。


委員 : 大阪府内で、図書館によっては予約本のサービスも一切停止しているようですが、茨木市は予約の受け渡しはすると決定した理由は何でしょうか。


館長 : 資料提供を一切やめるのは避けたく、大阪北部地震のときもそうでしたが、図書館は情報提供の施設ですから、できるだけ情報や資料は提供したいと考えました。
こういう状況で何ができるかを館内で話をした際、滞在時間を減らすことで、予約本の受け取りはできるということで、予約サービスは継続することにしました。


委員 : 予約本はどうやって受け取られるのですか。


館長 : 分館及び分室は手渡ししています。
中央図書館では予約受取コーナーで、利用者ご自身に受け取っていただいています。


委員 : 閉館しているのに中に入って受け取れるのですか。


館長 : 閲覧室に入れませんが、予約コーナーやカウンターまでは入っていただけます。
今日は月曜日の定例休館日のため閉まっていますが、通常の開館時間中は入口を開けています。


委員 : 市PTAの会議で話題に上がるのが、いつ学校が再開し、再開されるのであればどのように再開され、それは子どもたちにとって安全かといった話題が多いですが、図書館はいつ頃開館されますか。
ここまで長引くことを想定されていなかった中での話になると思いますが、学校で3密をクリアすることは難しい中、図書館は会話がさほどなく、空気もきれいですし、学校よりも濃密接触が少ないのであれば、開館できなくもない中で、どういう状態になれば開館になるのでしょうか。


館長 : 3密ですが、1m以上の間隔をあけるとか、定期的に換気できるとかありますが、図書館で1m以上あけることは中々難しいです。
中央図書館ほど広ければ人の入り具合を調整できるかもしれませんが、実際に図書館で入場制限をできるのか、人と人の間を、どれくらいあければいいのか、席を置くのか否か、さらに、感染が急速に拡大する中で、開館してサービスを提供することが望ましいのかという点などを踏まえて検討する必要があります。


委員 : 予約を引き取ることができる茨木市のサービスは、そういうことをやっていない市に比べてありがたいサービスですが、小中学生にとって、予約することができない子がいれば、予約ができても、自分で読みたい本は直接図書館の本棚の中から本を見て選び、こういう本があるから、関連したこういう本も読みたいといった一連の流れによって読書が成立している場合もあると思います。
図書館に行きたい、図書館に行って選びたいといった意見がありましたものでお聞きしました。


館長 : その通りだと思います。


会長 : 図書館単独で開館を決定できるのですか。


館長 : 図書館単独で決定することは難しいと思います。
図書館として、このような対応を検討したので開館したいという提案をすることはできると思います。
どう3密をクリアするかを検討し、そろそろ開館という話を進めていましたが、この週末から大阪で急激に感染者が増えてきましたので、どうしたものかと考え直しているところです。


会長 : それでは、以上を持ちまして、本日予定しておりました議事を終了しました。
これをもちまして、令和元年度第3回茨木市図書館協議会を終了します。
ありがとうございました。